舌に感じる
※性的表現が含まれます
訳がわからないことを書いていると思います。
お気をつけください。
気持ち悪いことを言おう。
私の舌は性感帯だ。
ふれあい、ぐちゃぐちゃと交わると快感を得る。
しかしそれは『ハレ』の営みだけではない。
『ケ』の営み。つまりは日常生活でも私の舌は快感を得ている。
そのもっとも代表的な行為は 食事 だ。
固い物、柔い物、熱い物、ぬるい物、冷たい物、辛い物、酸い物、甘い物などなど。
挙げていけばキリがない。
その全てを口内は受け入れる。
好きも嫌いもあり。
けれどそれも経験と年かさを経て大らかさと深みを持つ。
一度出した言葉は戻せない。
けれど食べた物は吐き戻せる。しかし元のかたちに戻ることはない。
身体の中で体液とともに入り交じり、溶かしていく。
恋人や夫婦というものは共有なのだそうだ。
美味しいところも不味いところも食べ合って。
それが身体を作っていく。
どちらか一方だけが美味しいところを食べればもう一方には不味い物が偏り。
不満が募っていく。
またどちらか一方に偏った食事はどちらにも害をなしていく。
美味しい物ばかり食べ続ければ尊大な精神はぶくぶくと太り。
不味い物ばかり食べ続ければ慈しみや愛は痩せこけて。
そして最後は汚物だけが残って身体が朽ちる。
独身の私からすればなんとも不味い話だ。
この舌は産まれてから数十年さまざま受け入れてきた。
生家が飲食店だった為、多種多様にふれあう機会が多かったのも理由かと思う。
初めてヒトというものを舌に触れさせたのは二十歳の時だった。
それは他では味わえない感覚。
新食感にハマる子供のようにたくさん味わった。
随分個体差の大きいそれ達をまるでコレクションのように集める。
私は自他共に認める食いしん坊だ。
気持ちが良いから食べたい。
美味しい物で腹を膨らませたい。
しかしそれを見つけるためなら不味い物を食べるのもやぶさかではない。
その全てが私の身体へと満ちてゆく。




