第36章: 契約と審判のスフィア
【第36話 ― 契約と審判のスフィア】へようこそ。
オルビサル教会の頂点、ウリエラ・ヴァレンとの再会。
そして、語られる「最後の審判」の預言――。
今回は、静かながらも緊迫感に満ちた対話編です。
メサイアとは何か。そして、彼に課せられる「試練」とは?
どうぞお楽しみください。
―――オルビサル神殿の一室。
【デレク》「ふぅん……やけに静かだな」
ロスメアの最高権威、大神官ウリエラ・ヴァレンと会うため、【デレク》は今ここにいた。
今回は前回と違って、より私的で形式張らない空間だった。ウリエラの要請により、NOVAは再び街の外へと移され、市民の不安を和らげる措置が取られた。
【デレク》(……文句言う気も起きなかったな。あの女が本気出したら、こっちはひとたまりもないしな)
部屋の調度品は質素でありながら、自然と調和したような優美さがあり、まるでロスメアの建築そのものが「生きている」かのようだった。
陽光が差し込む窓の外には、穏やかな庭園が広がっている。
油の差された蝶番が音もなく動き、扉が静かに開く。
現れたのは、変わらぬ威厳をまとったウリエラだった。
【デレク》(……また年齢わかんなくなったな。顔は若いのに、あの雰囲気。どう見ても老獪な支配者だろ)
ウリエラは机の奥に静かに座り、【デレク》に向かって椅子を勧めた。
視線を交わすが、そこに感情の色は見えない。
まあいい。
【デレク》「こんな短期間で二度目とは、光栄だな」
【ウリエラ》「急を要する問題です」
【デレク》「そうだろうな。ブロンズランクのスフィアが墜ちてくる話だろ?それと、勝手に俺を派遣するって決めてくれてありがとう。事前確認なしでな?」
【ウリエラ》「あなたの関与も、そしてその傲慢さも……私にとっては避けがたい災いにすぎません」
【デレク》「そりゃよかった。苦しんでるのは俺だけじゃないってことか」
ウリエラの顎がわずかに引き締まる。
【ウリエラ》「斥候と予知者が、最も可能性の高い落下地点を報告しています」
【デレク》「あのさ、俺、からかうの我慢してるだけでも努力してるんだぞ?」
彼は肩をすくめて、わざと気楽な調子で続けた。
【デレク》「で、どこ?運が悪けりゃ、ここ直撃だったり?」
【ウリエラ》「場所の詳細は、あなたの出発準備が整い次第お伝えします」
【デレク》「それにしても、あの発表のタイミング……なんであんな狂信者の前でやった?」
【ウリエラ》「「メサイア」が現れたその瞬間に、ブロンズランクのスフィアがロスメアの空に出現した――それだけで都市は混乱に陥ります。人々は祝福か罰かで分裂し、対立が起きる。だからあなたを向かわせる必要がありました。時間の猶予はありませんでした」
【デレク》「なるほど。俺が死ねば偽物確定。生きて帰ってスフィアを持ち帰れば……?」
【ウリエラ》「――その時こそ、我らは喜び、真なるメサイアの降臨を受け入れるでしょう」
【デレク》「どっちがマシか、悩むな」
【デレク》「イザベルが心配してた。俺がしくじって、スフィアが壊れて……中のエネルギーが解放されたら、ロスメアはモンスターで溢れ返る」
【ウリエラ》「そのリスクは把握しています。すでに万一の事態に備えて、対策を講じています」
【デレク》(ああ、そういう感じか。完璧な政治家ムーブ)
【デレク》「それは安心だな!ちゃんと準備してたなんて、感動するわ」
ウリエラは首をわずかに振っただけ。
【デレク》「……いや、本当に。てっきり「オルビサルの意志」とか言って放置かと思ったよ。あんたですら全面的に信じてるわけじゃないってのが、むしろ安心できる」
その瞬間、ウリエラの眼差しが鋭さを増し、立ち上がった。
【ウリエラ》「私は、あなたの無礼には耐えられます。しかし、オルビサルへの信仰を貶めることは断じて許しません。すべては神の御意志によって運ばれている。私に疑う理由など、ひとつもないのです。私は神の導きを受け、その意志を遂行しているだけです」
【デレク》「あっそ。で、そのオルビサル様とやらは、俺が失敗するって思ってんの?それとも、神様でも読み切れてない?……ああ、答えなくていい。俺、想像上の友達とは議論しない主義なんで」
ウリエラは大きく息を吸い、視線を外に向けた。
【ウリエラ》「もう一つ、あなたと話しておきたいことがあります。スフィアとは関係のない件です」
【デレク》「また爆弾くるのか……言ってみな」
【ウリエラ》「我らオルビサル教に反対する勢力がいます。異端の教えを広める集団……その中心にいるのが、コリガン・マルザールという男です」
【デレク》「へえ、そいつの話を聞かせて、俺にどうしろってんだ?」
【ウリエラ》「彼らは教会の信用を失墜させ、信徒を引き入れ、スフィアの無制限な使用を主張しています。信仰を否定しながら、自分たちこそが「真のオルビサルの信徒」だと名乗っているのです」
【デレク》「要するに、俺が生き延びたらどっちに肩入れするのか、今のうちに確認したいってことだな。オルビサル教会か、異端のカルトか」
【ウリエラ》「あなたが大神官に対して使うその無礼な口調を考えれば、それは当然の懸念です」
【デレク》「あんたが誰だろうが関係ない。俺は誰に対してもこういう喋り方をする。宗教のボスなら、ちょっとだけ厳しめに行くが、別にパーソナルな問題じゃない。正直、マルザールにも、あんたにも、興味はない」
【ウリエラ》「それでも、あなたは態度を示さねばなりません。人々は、メサイアがどちらの側に立つのかを知りたがっています」
【デレク》「わかった。あんた、俺に死んでほしいんだな。あの広場で、NOVAなしの俺を晒したのも、群衆に引き裂かせたかったんだろ?そして今度は、あのブロンズスフィアが爆発して、巨大モンスターに俺が潰されるのを望んでる。そうすれば、俺が異端者に肩入れするリスクはなくなる。――そういうことだろ?」
【ウリエラ》「あなたはオルビサルから与えられた試練を受けねばなりません。ブロンズランクのスフィアが、まさにこの時、この地に現れたのは、偶然ではないのです。私の希望など、無意味です」
【デレク》「ほぉ……否定しないところは好感持てるな。少なくとも正直だ」
【ウリエラ》「……」
【デレク》「じゃあ聞こうか。もしそのスフィアが「無傷」だったら?拾って帰るだけなら、試練でもなんでもねぇじゃないか?」
【ウリエラ》「ブロンズランクのスフィアは、完全な状態でも微弱なエネルギーを放出します。この地は、長年アイアンランクの影響しか受けてこなかった。その環境、人、生命体すべてに影響が及ぶ可能性があります」
彼女は窓の外を示す。
【ウリエラ》「この環境は、その力に耐えられるように設計されてはいません。それに、他の誰かがスフィアを狙う恐れもあります。これは「万人に課せられた試練」。あなたがどう動こうと、試練は避けられません」
【デレク》「で、もし俺が「この茶番に付き合ってられるか」って言って、スフィアだけ持ってトンズラこいたら?」
【ウリエラ》「あなたの姿――黒い鎧、赤い目――それはこの世界にとって「預言の象徴」です。顔が知られていなくとも、鎧は知られています。もう逃れることはできません。そして、NOVAを捨てれば……この世界であなたは二日と保たないでしょう」
彼女の笑みは、薄く鋭かった。
【ウリエラ》「さあ、デレク・スティール。あなたはどこへ逃げるおつもりですか?」
【デレク》(……詰んでる。完全に)
この無知と迷信の惑星は、あらかじめ仕掛けられた罠のように、自分を囲い込んでいた。NOVAを呼んで強行突破したくなる衝動が胸に湧く。
だが――踏みとどまった。
【デレク》(あの女……強いだけじゃない。賢い。知性ってのは、いつだって一番やっかいな武器だ)
彼は深く息を吐き、冷静さを取り戻す。
【デレク》「なあ、聞かせてくれ。みんながそこまで「メサイア」を待ち望んでる理由ってなんだ?そいつは何から世界を救うってんだ?」
【ウリエラ》「……ようやく、核心に触れましたね」
【デレク》「悪いが、宗教のヨタ話に好奇心は湧かないんでな」
【ウリエラ》「聖典によれば、今後、オルビサルのスフィアはますます強力になり、より頻繁に空から降ってくるようになるでしょう。その結果、都市は滅び、世界は限界に追い込まれます。そして、ある時――かつてないほどの力を持った「最後の審判のスフィア」が現れるのです」
【デレク》「ファイナル……なんだって?」
【ウリエラ》「そこから姿を現すのは、この世で最も強大な存在。山々に影を落とし、人類を地上から消し去る怪物――破壊を司る「魔」。世界を滅ぼす存在です」
デレクはどさっと椅子に腰を落とした。
【デレク》「で、そこにメサイアが登場して世界を救う、と」
【ウリエラ》「『さればメサイアは、魔に立ち向かい、その戦いにより大地を揺らし、海を荒れ狂わせん。その激突の果てに、世界の運命は定まる。メサイアが勝利すれば、平和の時代が訪れ、天よりスフィアが降ることは二度となからん。されど敗れれば、闇がすべてを呑み込み、世界は虚無へと堕つるであろう』」
【デレク》「「魔」ってのは面白いな。ツンガ――あの原始男、あいつは俺のことを「世界を滅ぼす魔」だと思ってるらしいぞ。……皮肉が効いてるな」
【ウリエラ》「彼は迷信に囚われた未開の民。信ずべきものを誤っているだけです」
【デレク》「……そうやって相手を下に見るあたり、やっぱり宗教ってどこも似たようなもんだな」
彼は再び立ち上がると、手を広げて言った。
【デレク》「それにしてもさ、どうしてこの星の運命が、「部外者」の俺ひとりの肩に乗ってるんだ?その戦いで、人類が生き延びる価値があるかどうかが決まるって?馬鹿げてる」
【ウリエラ》「あなたは、すべてを知った気になって判断を下す。それが誤りです。聖典にはこうも記されています――「世界がメサイアにどう接するか。導き、支え、試練に備えさせるか。それとも拒絶し、妨げるか。その選択が、最後の戦いの勝敗を左右する」と」
【デレク》「ああ、なるほどな。だから誰もが俺が「本物」かどうかを知りたがってる。まあ、今でもくだらねぇ話だと思ってるが……少なくとも、理屈としては筋が通ってる。多分な」
【デレク》「でもよ、もし俺が「そのメサイア」だとしたら――あんたら、もう初手から間違ってんだろ」
ウリエラは無言で窓の外を見つめていた。額には深い皺が寄り、何かを押し殺すような表情を浮かべていた。
【デレク》(……もう怒ってすらいねぇのか。なら、茶化してもつまらんな)
そろそろ潮時だ。
デレクは息をついた。
【デレク》「――よし、交渉しよう。俺がブロンズスフィアを回収してくる。オルビサルだろうが宇宙だろうが、投げてくるもん全部受け止めてやる」
ウリエラは静かに彼を見つめ、ゆっくりと頷いた。
【デレク》「その代わりに――オルビサルの聖堂へのアクセスをよこせ。制限なしでな。俺が必要とする情報、全部見せてもらう」
ウリエラは眉をひそめた。
【ウリエラ》「異端者に関しては?教会を公に支持していただけますか?」
【デレク》「冗談だろ。あんたの見えない友達に跪くくらいなら、スフィアに突っ込んだほうがマシだ。公の場では黙ってる。それ以上は期待するな」
【ウリエラ》「人々は、メサイアの信仰や立場を知りたがっています」
デレクは思わず笑ってしまう。
【デレク》「今さら「本当の話」を気にするのか?あんたら、これまで全部「オルビサルの御心」ってことにして、好き勝手やってきたんじゃなかったのか?……好きに言えばいい。俺を巻き込むな。それだけだ」
ウリエラは無言で立ち上がり、静かにデレクへと歩み寄る。そして、鼻先が触れそうな距離で、低く囁いた。
【ウリエラ》「あなたはまだ……幻想を抱いているのですね。自分の世界へ帰って、ここでの出来事を忘れられると?」
【デレク》「――ああ。今のところ、そのつもりだ。けどまず、探し物がある。そのために、情報が要る」
【ウリエラ》「それが「聖堂にある」と?」
質問というより、確認のような言い方だった。
デレクは無言でうなずく。――あの女の知性を、軽く見るわけにはいかない。
ウリエラは薄く、冷たい笑みを浮かべる。だが、その笑みは目元まで届かない。
【ウリエラ》「……では、こうしましょう。あなたがスフィアを回収したなら、聖堂への自由な出入りを許可し、学者たちも協力させます。その代わり、教会に敵対せず、異端者にも加担しないこと。これが条件です」
【デレク》(まぁ……これ以上、条件を突きつけても意味はない)
彼は小さく笑い、片手を差し出した。
ウリエラはその手を見下ろし、首を少し傾けた。
【ウリエラ》「これで二度目です。あなたの世界では、何か意味があるのでしょうか?」
【デレク》「まあ、あいさつ代わりってとこだ。あるいは、取引成立の合図。握って、軽く振るだけ。別に神聖な儀式でもなんでもない」
彼が説明を終える前に、ウリエラはその手を掴んだ。
その瞬間、氷のように冷たい感触が、デレクの指先に突き刺さる。
彼女の瞳は、鋼のように硬く――そして、底が見えなかった。
【ウリエラ》「では、ここで正式に契約を交わしましょう」
その声は低く、そしてどこか……重かった。
【ウリエラ》「それともう一つ。ロスメアの民に「街を捨てろ」と呼びかけるのは、やめていただきたい」
【デレク》「……わかったよ。あんた、有能そうだしな。市民が安全だって、そう言うなら――信じてやるよ」
だが、背筋を這うような違和感は消えなかった。
――この女は、何かを企んでいる。
そして、自分は今――まんまと、その罠の中に足を踏み入れた。
ウリエラは何も言わずに手を離すと、そのまま踵を返し、音もなく部屋を後にした。
静寂が戻る。
【デレク》(……欲しかったものは手に入れた。なのに、なぜこの違和感は消えない?)
聖堂への自由なアクセス、そして信者に囲まれて「教皇ごっこ」をやる必要もない。理想的な結果だ。
だが、それでも何かが――引っかかっていた。
【デレク》「……やられたかもしれんな」
彼は頭を軽く振り、部屋を出る。
廊下では、イザベルが待っていた。
腕を組み、窓の外の空をじっと見つめている。
長く続く廊下の壁には、聖人の絵と金色の装飾が並び、その先には神殿の出口が見えていた。
【デレク》「……何してんだ?」
【イザベル》「……彼女は、何を?」
【デレク》「ああ。どうやら俺に「聖堂の鍵」をくれるらしい。あとは、一人でブロンズスフィアを取りに行って、死なないように祈るだけ」
イザベルは目を伏せ、ため息をついた。
【イザベル》「やはり……彼女の考えを変えることはできなかったのね」
【デレク》「あんたの言う通りだった。最初から、折れる気なんてなかった。だが、一応「都市は無事」ってさ。「対策は済んでる」とも言ってた。オルビサルからの試練だってさ、俺専用のな」
イザベルは指先を唇に当て、困ったように目を伏せる。
【イザベル》「私は何ヶ月も留守にしていたから、防衛体制の変化には気づけなかった。でも、増援も見かけてないし……「対策」と言われても、心当たりがない」
【デレク》「ウリエラが……嘘をついてるって思うか?」
イザベルは目を見開く。
【イザベル》「……何を言ってるの!?そんなこと、あるわけがないわ!ウリエラ・ヴァレンが、メサイアかもしれない人に嘘をつくなんて……そんなこと、絶対にない」
【デレク》(あの女は、息を吸うように嘘をつけるタイプだってのに……)
だがここで突っ込んでも仕方がない。
【デレク》「まあ、俺の命一つで済むなら、それでいいさ」
イザベルは眉をひそめ、口を開く。
【イザベル》「スフィアが破裂して、エネルギーが一気に放たれたら……あなたは助からない。周囲の生物が同時に変異する危険もある。そのすべてがブロンズランクなら、あなた一人では……」
【デレク》(おや?これって心配されてる?)
【デレク》「敵地で一人、不安定な遺物を回収して生きて帰る……」
ニヤリと笑い、肩をすくめた。
【デレク》「まあ、俺の日常ってやつだな」
イザベルは真剣な表情で見つめる。
【イザベル》「本当は……私も、一緒に行きたいと思ってる」
【デレク》「マジで?なんで?」
【イザベル》「そんなに不思議なこと?」
【デレク》「こっち来てから、俺がしたのは君と君の信仰を徹底的に侮辱することだけだぞ?難民はもう安全。ウリエラ様は「これはオルビサルの試練」って言ってる。なら、君が来る理由はない」
彼女は空を見上げ、かすかに声を震わせた。
【イザベル》「それでも……私は、カシュナル。誓ったの。「彼」のそばにいると」
【デレク》「やっぱり意味不明な理由だったな」
彼はため息をつくが、口元には苦笑が浮かんでいた。
【デレク》「でも、ありがとな。……とはいえ、ウリエラが「付き添い可」にしたら、この「試練」の意味が薄れる」
イザベルはゆっくりと彼を見た。
【イザベル》「私が行けないなら……誰か、別の人が行く。あなたは、一人じゃない」
【デレク》「……それって、どういう――」
言いかけたその瞬間、床の下からわずかな振動が走った。
ぐらっ。
地面が低く唸る。
【デレク》「……!」
外へと駆け出す。
――そして、目の前に広がる光景に言葉を失った。
遠くに見える衝突地点。
天へと伸びる煙の柱。
火の粉が舞い、ブロンズ色の稲妻が空を裂いている。
中心には、淡く脈動する光。
歪んだ長い影が、渦巻く霧の中で揺れていた。
空には、真紅の裂け目が一直線に走っている。
――スフィアが、大気を引き裂いて墜ちた跡だった。
ロスメアのすぐ近くだ。
探す必要は……なさそうだな。
【デレク》(ブロンズランクでこれか……上位ランクのスフィアって、一体……)
背筋に冷たいものが走る。
この現象を、科学で完全に説明する自信は――今の俺にはない。
彼は喉を鳴らすようにして呟く。
【デレク》「ウリエラの言った通りだったな。アイアンとブロンズじゃ……話にならん」
イザベルが、そっと彼の肩に手を添える。
【イザベル》「……オルビサルの加護が、あなたと共にありますように」
【デレク》「――オルビサルなんざ、くたばれ」
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
一見ただの「話し合い」ですが、デレクにとってはまさに“逃れられない契約”でした。
ブロンズランクのスフィアが墜ちた今、戦いはすでに始まっています――。
彼の選択が、そしてこの世界の運命が、どこへ向かうのか。
次回も、どうぞお楽しみに。
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