動画とイラストのこと
この状況について、実は私、最初は全然気づいてませんでした。
気に入ってるチャンネルがあったんですが、こんなに次々と新作を出せるなんてすごいなあ、と単純に感心していたんですね。
でも、ある日突然はっとする。これ、AIなんだ!
一気に気分が萎えました。わかったうえで聞いてみると、普通にはないような音階がときどき出てきたりしてる。それで一時期は、視聴を完全にやめました。
ところが。
いまはそのチャンネル、ときどき視聴しているんです。だって好みの音楽だし、絵もすごくかわいいので。
受け入れた理由のひとつは、その音楽を家事のBGMにしていたからだと思います。
家事の最中に聞き流す音楽。つまり真剣に向き合っているわけではありません。
毎日毎日配信されているから、いつ聞いても新鮮味がある。AI画像も、はじめて見るものが次々に流れてきて、チラ見するのにぴったりでした。
もうひとつの理由は、配信者のコメント見てたら「うちの大事な子たち」って作品のことを呼んでいて、それなりに愛着を感じたこと。
音楽も次第に変な音階がなくなってきて。うん、AIの技術を磨いて努力してるんだろうなあ。
無料だし、BGMだから聞き流してるだけだし、こういうのもありだよね……。
そして1番の理由は、私が音楽クリエイターじゃないこと。この分野に思い入れがないから、こんなにも簡単に受け入れられたんだと思っています。
その分野の人って、現状をどう考えているんでしょう。
時間と労力を費やし作曲した作品が、AI作品にフルスピードで追い抜かれて、さぞやるせない気分でしょうね。
それにひきかえ、私は一介の視聴者。思い入れがないから、簡単に以前の常識を捨てられるということに……。
ん?
これ、なろうで言えば読み専さまの立場ということですよね。
ということは、これをなろうに置き換えてみると。
無料だし、隙間時間の暇つぶしに読んでるだけだし、こういうのもありだよね。ってことに。
……やだー!(泣)
一方、イラスト界で考えてみます。
私は昔、ちょろちょろイラストを描いていたため、この分野については音楽よりずっと思い入れがあります。
それで当初から、すごく心配していました。
イラストレーターの心が折れてしまうんじゃないかと。自力で上達してきた人たちが報われないのではないかと。
それともうひとつ。人の手で描いた絵が「上手いからきっと生成AIでしょ」という目で見られてしまうことが心配でした。
すでに私自身が、そういう視線になってきてしまっています。
光や影がすごく細かくついている絵を見ると、AI絵かしらと疑いたくなる。手描きで細かく細かく描いている人には、失礼千万な話ですよね。
そして、この件で私がもっとも危惧しているのは、人の仕事がAIに奪われてしまうことです。
先日も新聞で、イラストレーターの注文が来なくなったという事案を特集していたし。
すでに一部の電子書籍の表紙なんかで、「もしかして?」という出来栄えのものが出回っている……ように見えるし(これは単なる推測ですが)。
依頼側にしてみれば、何度リテイク出しても文句も言わず、すばやく、そして大量に仕事をこなしてくれるAIのほうが、安くて扱いやすいですよね。
これからは、そんな時代になってしまうんでしょうか。
いままで人間がやってきたクリエイティブな仕事はAIが担って、一握りの真に才能のある天才しか、認められないという時代。
趣味としては続くかもしれないけど、職業としては成り立たなくなる時代……。
私としてはむしろ逆で、職業としては人間がやり、AIは趣味の範囲にとどめてほしい。
AI使っていろいろやるのが楽しいのはわかるんですよ。実は私も1度だけ、スマホのGeminiに創作させてみました。もちろん自分の小説とは関係ない、遊びの範囲で。(4話目におまけで載せますね)
面白かったです。笑えましたし、勉強にもなりました。実際、もうAIがなくなることはないんだから、楽しまないと損な気もします。
だから、趣味でAI使って作曲したり、イラスト描いたり、お話を作ったりするのが遊びとして楽しいのはよくわかる。
高性能のおもちゃ、あるいは学習補助機だとすれば、こんなに高度で手軽なおもちゃはありません。
そういうわけで、それを使って作品作って投稿を楽しむのは、せいぜいネットの世界程度にして、職業はちゃんと人間が……。
……って。
ちがうちがうちがうー!!
どこに着地する気!? 何言ってんの、自分!
でも……世間ではそのように思われているかも……?
ということで。
自分の希望をはっきりさせておきたいと思います。
少なくともなろうでは、生成AI主体作品は、タグと小説情報での明記を義務化してもらいたい。
(どこまでを主体と呼ぶかは個人の良心に委ねるしかないので、その点苦しいけど)。
さらに、できればジャンル分けしてもらいたい。
(そのジャンルばっかり増えたり、総合ランキングに入ったりしたらへこむけど)。
そして使用する側は、その著作権が誰のものかをしっかり考えてほしい。
現状での私の希望は、これくらい。
本当は全面禁止にしてもらいたいけど、それは無理だと思うので、こういうことになりました。
さて、言いたいことは以上です。でもAIについて真面目に考えていたら、もっと踏み込んだことも書きたくなってしまいました。
次回は小説とは関係ない話になりますので、ご興味のあるかただけ、よろしくお願いします。




