AI小説のこと
はじめに。
このエッセイは、なろうの海底でひっそり書いてる昭和の人が、AI小説という未知のものに目を向けたときの呟きです。
そこから派生して、ほかの分野のこともちょこっと書きました。拙い内容ですが、ご了承くださいませ。
そして、感想欄をあけていますが、返信はできないことをあわせてお許しいただければと思います。
この件に関しては無知すぎて、うまく返信できそうもないし、反対意見や辛口意見が来たときに返す自信がありません。
ですので、一律にしないという方向で。
でも、もしご意見ご感想などがあれば拝読してお勉強したいので、欄はあけておくことにします。
さてさて、AI小説です。
これは補助ではなく生成AIを主体とした小説という意味ですが、去年あたりから、情報弱者の私でも目につくくらい様々なニュースが流れてくるようになりました。
「賞をとった作品がAIだったとわかり、出版取り消しになった」とか。
「AI小説が他サイトでランキング1位」とか。
「なろうのランキング作品のほとんどはAI小説」とか(真偽不明)。
「AIがタイトルを作ると、事実がないのに書籍化決定と入れてくる」とか(これも真偽不明)。その他いろいろ。
私自身は、AIを使って執筆する気は全然ありません。理由は、超デジタル音痴なので、使いこなせる気がまったくしないから(笑)。
でも、もし使いこなせたとしても、まず使わないと思います。
なぜなら私にとっての小説執筆は、自分の内部にある世界を、自分の力でこの世に生み出す作業。
私の小説は、句読点ひとつ、カギカッコひとつに至るまで、私の内部から出てきたもの。
そうでなければ意味がない、少なくとも私にとっては。
だから最初は、AI小説関連の話題が出ても興味がなかったし、無視しようと思ってました。
ところが、そんな私でも見過ごせないくらい、最近その話題が多くなり、さすがに嫌な気分に……。
何が嫌かといいますと、違和感が半端ないのです。
たとえば、みんなが心を込めて手編みしている編み物の店に、機械編みの品が急に入ってきたみたいに。
たとえば、手作りが当たり前のレストランに、レトルト食品を使った料理が出てきたみたいに。
しかも、編み機やレトルト食品を使ったという事実を伏せたまま。
そうしたものの売り上げがよくて、手作りを押しのけているとなると、なおさら納得できません。
なろうで言うと、ランキング入りやリワード高ですね。
フェアじゃないと思うのですよ。何しろ生成AIの作業スピードはものすごい。秒単位で作れてしまいます。
大量生産なんてお手のもの。手作業では、どんなにがんばっても物理的に不可能な量を、あっというまに作り出す。
もちろん、それをするにはスキルが必要でしょうし、できたものをチェックして手を加えて、という手間はかかるでしょう。
でも、人力の時間と労力に較べれば、はるかに軽い手間だと思うのです。
しかも、作品への思い入れが特になくても、AIは簡単に作品を作り出します。
これは人力では、なかなかできないことですよね。短編ならまあ、いくつかは可能かもしれませんが、長編小説を思い入れなしに量産することは不可能かと。
でも、AIにはできちゃう。
そうやってできた小説が、完全ハンドメイド作品と同じ場所、同じランキング内にあるなんて、違和感以外何も感じません。
それと、もうひとつ。
こういうことがまかり通っていると、ネット小説界はAI小説だらけだと、世間の本好きたちに認知されてしまう。
これがとても嫌だし、心配しています。
真偽不明でも、情報として流れてくると、そうなのかなと思いますもんね。
そして、そういう噂を聞いた書き手がなろうに来なくなって、なろうの質が落ち面白い作品が少なくなり、その結果読者も離れて、ってなってしまったら……。
困る。だってここは、私にとって大切な場所。その場所が廃れてしまうのは、すごく困る。
なろうには、面白くて質のいい小説が読める場所として、ぜひとも長く元気でいてもらいたい。
だけど、サイト側は当然この風潮を知っていますよね。それでも禁止だと明言しているわけでもなく(多分)、どうやら静観している模様。
これはつまり「AI小説でお客が呼べて登録者が増えるなら認めよう、でもお客が離れるならやめよう」という感じで、様子見してる、というところでしょうか。
うーん、困る……!
などと、ガラにもなく熱く語ってしまいました。
でも、こういうのは私が書き手だからこその考えであって、読み手様は意外と気にしていないかもしれません。
作品が面白ければ、別にどうでもいいのかも?
ふと疑問に思った私は、夫にこの話題を振ってみました。
私「AI小説がランキング1位を取って大問題に……」
夫「へえ(訳・それになんの問題が?)」
まあ、そっか……。彼は読書に全然興味なし、ましてネット小説は圏外なので。
でも一時期、東野圭吾作品にだけはハマって、たくさん読んでいたことがあるのです。なので、ちょっと質問を変えてみました。
私「もし東野圭吾のものだと思って読んでた本が、東野圭吾そっくりのAI小説だったらどう思う?」
夫「うーん、別にそれでもいい」
私「え……(動揺)。AIが書いたんだよ?」
夫「面白いなら別にいい」
なんですと? 私はショックを受けましたが、ふいに気づきました。彼がいつも本を借りて読んでいることに。そこで再び、質問変更。
私「じゃあ、もし自分で買った本がAI小説だったとわかったら、どう?」
夫「怒る(即答)」
そこですか……!
つまり、無料ならOKだけど有料なら買わない。お金を払う価値はない。そういうことですね?
なるほどー。
となると。
無料で読めるネット小説は、AI小説勢にとってはまさに格好の場所。そこで好きなように投稿してPVとお小遣い稼いで、書籍化の話が来たら著作権が面倒だからお断りして、読者に飽きられちゃったら投稿やめて……。
おいしい、すごく。
てことは、今後ますますAI小説が出回ってしまうかも。
……やだー!(泣)
落ち着くために深呼吸。
ここでちょっと、小説以外のことについて考えてみます。
ネット小説界とすごく似ていると以前から思っていた、動画界。
チャンネル登録してもらって再生回数があがって、いいねとコメントがたくさんついてさらに再生回数が、そしてお小遣いが増えて……。
この仕組み、とても似てますよね。
その動画界では、音楽、画像ともに生成AIを使うことが当然になっているように思えます。




