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story8 見て学ぶと言うこと

 僕は、仕事の勉強になると思ったため同行することに決めた。


「はい! 見て覚えることも大切だと思いますので同行させて頂きたいと思います」


「ありがとう! それじゃついてきてね。ここは男子トイレと女子トイレがあってどちらも洋式トイレが1つあるつくりになっているから先に男子トイレから見ていくわね! 」


「ここは男性の従業員は男子トイレを確認って言う流れではないのですか? 」


「昔はその流れだったんだけど、最近は男性の従業員が日中はほとんどいなくて男性不足だったから、そこのところの注意書きはそれぞれのトイレの中に張り紙はしてあるから問題ないわよ」


「そうだったんですか! 大変ですね」


 すると店長さんが男子トイレの鍵が空いていることを確認してから戸を開けて汚れていないかを確認していく。


「まぁ、今ではなれたけどね。ここが男子トイレだけど、中が汚れていたりティッシュペーパーがきれていたりさえしてなければトイレの戸に貼ってある従業員専用のチェックリストに記入時刻とレ点を入れてね!

 ここで汚れていたりティッシュペーパーがきれていたりしたら掃除したり新しいティッシュペーパーと取り替えておいてね」


「分かりました! 今はティッシュペーパーもありますし汚れていたりしていないためチェックリストにはレ点で良いんですよね」


 僕が真面目に見て覚えようとしている姿を見ていた店長さんは、すごく嬉しそうな表情をしながら言った。


「そうだね! 一生懸命覚えようと頑張っているところが良いわね! 」


「そんなことないですよ! 僕は、記憶力があまりよくありませんから迷惑をかけると思いますよ」


「今日は隆史くんにとっては仕事初日でおまけに社会人デビューの日でもあるんだから今から迷惑かけるかもとか考えなくて大丈夫だよ」


「そう言ってくださってありがとうございます! 」


「それじゃ次は隣の女子トイレの確認に行くよ」


 僕は、この時お仕事で確認だけといえども女子トイレに入るのは、ものすごく抵抗を感じていたが、断るわけにはいかないため頑張っていく。


 すると店長さんは、女子トイレの戸を開けて確認していく。


「それじゃ隆史くんも一緒に確認してね」


「分かりました! こちらも綺麗でティッシュペーパーもあるみたいなので大丈夫ですね」


「そうだね! それじゃチェックリストにチェックお願いね」


「分かりました! チェックしておきますね」


「ありがとう! お願いね」


 すると女子トイレの戸をいきなり閉めて僕に抱きついてきた。


「ちょっとだけこうしてて良いかな? 」


「はい!もちろん良いですよ! 」


「年上の店長がこんなことしたらダメって分かってるんだけど… 」


「そんなことないですよ! 店長は今まで頑張りすぎたんですから僕で宜しければいつでも良いですよ」


「ありがとう! 優しいね! 明日からも来てよね」


「もちろんですよ! 大変だと思いますがこれからも頑張ってくださいね」


「ありがとう! 頑張るよ! 」


 店長さんが可愛い女の子になっている姿を見てしまった僕なのであった。

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