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story6 店長さんの苦労

「隆史くん、覚えるの早いね! 」


「いえいえ!そんなことないですよ!何回か打ち間違えそうになったときに店長さんが助けてくださっているので本当にありがとうございます」


「良いのよ! 久々に真面目な人が店員さんになってくれて嬉しいからね」


「他の店員さんも真面目そうに見えるのですが… 」


「確かにレジを打っている時だけはみんな普通にしてるけど、お客さんが来なくなったと思った隙にスマートフォンで何かしていたり、ゲームしたりとか後は、店内の在庫確認の時でも店員さん同士で雑談しながら確認していたりすることが多いから在庫確認のミスが多かったりするのよね」


「在庫確認のミスが多かったりするのは、困りますね! 」


「そうなんだよね!おまけにからあげちゃんとか揚げる人も私以外いないからね」


「どうしてなんですか?他にも女性の従業員もいると思うのですが… 」


 すると店長さんは、少し悲しそうにして下を向きながら言った。


「確かに他にも5人くらいいるんだけど、前にちょっとした衛生面での問題を2人の従業員が起こしてしまったことがあったのよ」


「それで問題が起きた後、やはり苦情とかあったのですか? 」


「あれは一年くらい前になるんだけど私がレジの対応で忙しいときに二人の女性の従業員にからあげちゃんを揚げる担当を少し任せてみたのよ。そしてそのからあげちゃんを販売してみたら数時間後に苦情の電話がかかって髪の毛が数本入っていた事が分かってから私は、直ぐに被害に遭わせてしまったの方の自宅まで謝罪をしに行ったりして辛かったのよね。 それだけなら良かったんだけど、後でその二人の従業員を呼んで話をしても二人ともお客さん側が確認して食べてさえいれば問題ないんじゃないのとか意味わからない事ばっかり言って話にならなかったのよ」


「それは本当に辛かったですね!そう考えると店長さんの負担大きすぎませんか? 」


「そりゃ大きいよね。1日13~15時間くらい働いてるからね」


「働きすぎじゃないですか! 」


「だよね~ だから恋する時間もないから余計ストレス貯まりまくるからね。まぁでもこのコンビニは従業員が元々少ないからね」


「募集してみたらいかがでしょうか? きっと良い人材が見つかると思いますよ」


「それは今までしてこなかったのよね。その理由は、人を増やすと人件費が上がってしまって給料が減るのよね。

 今だと日中の時給は、正社員だと平均850円だけど深夜帯になれば正社員の時給は、1500円に上がるからね!

 つまり7時間働いたら一日で10500円で24日間働いたら25万2000円にはなるからね」


「25万円は大きいですね! そうなると従業員を増やすわけにはいきませんね。でも僕で宜しければ店長さんの力になりたいので、上手くはできないかも知れませんが、これから働かせてください」


 僕は、この時助けてあげたいと思う気持ちが強く湧いてきた。


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