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story4 一枚のDVDについて

「そう言ってくれてありがとう! あっ、しまった!リビングに私の作品のDVD置きっぱなしだった! 片付けるからちょっと待っててね」


「別に片付けなくて良いよ! 」


「でもいい気はしないでしょ?やっぱり内容が内容だから… 」


「僕は、そう言ったDVDとか見たこと無いけど、別に気にならないよ! だって古川さんが頑張って働いてきて出来たDVDには変わりないと思うから」


「そう言ってくれてありがとう! やっぱり新城くんは、優しいんだね! 私の友達の女の子がこの言葉を聞いたら即告白されると思うよ!

 それにしてもこんなこと言ってくる男の子って他にいるかな? 友達の女の子と前にこの話で盛り上がったことがあったんだけど、友達の女の子の元カレには、付き合ってからも自分の職業については言えないから隠し続けてきたみたいなんだよね。


 でもある日自分の作品のDVDをその元カレに見られたときにこの仕事をしていることがバレてしまった時に友達の女の子は元カレに隠していたことについてちゃんと謝ったんだけど、その元カレは許してくれなかった」


「その元カレすごく酷い方ですね! 」


「だよね! そしてその元カレが許せなかった理由は、その友達の女の子の話によると『隠していたこと以前の問題で、自分の彼女がこの仕事をしていること自体が嫌いだから』って言われたみたいで私もその話を聞いたときすごくイラッときたけどね」


「そうだよな! ってかそれで許してくれなかったって器の小さい人なんだなって僕は、思ってしまったよ」


「だよねー! だから私はその話を聞いてから彼氏なんていらないって思いながら毎日生活してきたからね。だから私たちの作品のDVDは基本的には自分の家であっても堂々と置いておくことは出来ないからね。だからこれが、この業界で働いてすごく悲しく感じてしまうときだね。そう考えるとお兄ちゃんとは、長い彼氏パートナーになりそうだね」


「お兄ちゃんっていきなり言われると恥ずかしくなってくるよ。僕も同じく思うよ!古川さん清楚で優しくて可愛いからね」


 すると古川さんは、顔を赤くしながら言った。


「そ、そんなことないと思うよ! 胸は大きすぎるし、実際は清楚じゃないし」


「でも僕が古川さんのパンツを見てしまったことについて許してくれてるじゃないか! そのお陰で僕は、すごく助かったし清楚な人じゃないと出来ることじゃないと思うよ」


「あれは、仕方ないからだよ!それにまだ完全に許したわけではないよ。あくまでも私とパートナーを組むと言う1年契約をしてくれて1年間その任務を果たしてくれたら許してあげると言う公約になっているからね」



「確かにそうだな。そう言えば壊れた自転車どうするの? 」


「それなら明日、修理に出しに行く予定だね! 」


「そうなんだ! それじゃそろそろ暗くなってきたし、今からどうする? 」



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