story20 話の流れで告白…
「私、個人的には今すぐにでもお兄ちゃんの彼氏になりたいし、お兄ちゃんとの子供だってほしいよ! でもね、そうはいかないの」
「なんでそうはいかないの? お互い彼氏彼女関係になりたい気持ちがあればなれるんじゃないの? 」
「普通の男と女の関係ならそれでもちろん彼氏彼女関係になれるんだけど、私は知ってる通りセクシー女優をしてる。でもそれなら実名と女優名を変えれば良いんじゃないって思うかもしれないけど、現実はそうはいかない。 仮に最初から実名と女優名を私が別々にしていたとしても顔出しをしている関係上、少なくともこの回りの人には、観る人が観れば分かってしまうから意味があるようでないの。
それで私たちが彼氏彼女関係になったと考えていつかは、お兄ちゃんの彼氏は私と言うこともバレてしまう日も来る。そうなれば、人によっては、お兄ちゃんは、エロい女の子と一緒に住んでるんだとか、汚らわしい女と一緒に住んでると言うことで、お兄ちゃんの仕事が無くなってしまったり今後の人生に悪影響を及ぼしてしまう可能性がある。だから私は、お兄ちゃんを苦しめるようなことはしなくないの。それなら今の関係のままなら誰かに聞かれてもお兄ちゃんは、堂々と彼女はいませんって言えるからね」
古川さんは、こうして悲しそうな表情をしながら僕たちが彼氏彼女関係になれない事情について話してくれた。
「気遣ってくれてありがとう! だけど僕は、こう思ってる。回りの人が僕について悪いように思うなら勝手にどうぞって。僕は、古川さんの事大好きだから古川さんの彼氏になりたいです! 」
すると古川さんは、恥ずかしそうにしながら僕にこう言った。
「どこまで優しくしてくれるのよ! 私も新城くんのこと大好きだし新城くんの彼女に今すぐにでもなりたいよ♡でも新城くんのお仕事が無くなってしまうのだけは嫌だよ。これは新城くんが働いてくれたら私がセクシー女優を引退できるとかそう言う考えではなくて今まで苦労してせっかく見つかったコンビニの店員と言うお仕事を無くしたくないの。おまけに私もそのコンビニは、帰りに定期的に寄って帰るからね。最近はリリースイベントが詰まっていたりして帰りが遅くなっていたから寄れていないけど、ポイントカードも作って持ってるからね」
古川さんは、話しながら財布からそのポイントカードを取り出して僕に見せてくれた。
「これは、確かに僕が働いてるコンビニのポイントカードだね」
「からあげちゃんがすごく美味しくて最高でたまらないのよね~ 」
「僕もあのからあげちゃんは、好きだね! だから最近では店長さんが毎日僕の休憩時間になると揚げて持ってきてくれたりするからね」
「えっ? 持ってきてくれたりするの? 良いなぁ~! でも少し前まで私の友達がアルバイトで働いていたときは、自分で買わないといけないって言ってたよ」