story2 僕がモテなかった理由
すると古川さんがさらに接近してきて言った。
「良いから早くしなさい! それとも契約したくないの? 」
「それじゃするね! 」
僕は、すごく緊張しながら古川さんの口に優しくキスをした。
古川さんは、ほんのりと顔を赤くしながら嬉しそうな表情をしていて可愛かった。
「それじゃこれで契約成立ね!ちなみに1年以内に契約を解除するようなことがあれば違約金として1000万円請求するから気を付けてね」
「1000万円?そんなお金払えませんよ!僕は、いよいよコンビニでの就職が始まろうとしているときなんですから」
「大丈夫だよ!契約解除さえしなければ絶対請求したりなんてしないから! そう言えば他に好きなセクシー女優って誰かいる? 」
僕は、顔を赤くしながらはっきりと答えた。
「いるわけないじゃないですか! 」
「それなら良かった! 他にいたらその人をやっつけないとって思ってたから」
「そんなことしなくて良いですよ! そう言えば、新城くんは何歳なの? 」
「僕は、今年の4月で21歳になります。そのため今は20歳ですね」
「そうなんだー!私は、現在18歳だよ!これなら新城くん、私に敬語を使う必要ないよ」
「でも今日知り合ったばかりですし、お互い完全な彼氏彼女関係でも無いですからやっぱり礼儀は大切かなって思いますからね」
すると古川さんは、僕にはっきりとズバッと言った。
「だからモテないんだよ!確かに適度な礼儀は必要だと思うけど、このパターンでも礼儀を重視になんてしていたら自分から壁を作るような感じで、相手は接しにくくなるわよ」
「確かにそうですよね! でもなかなか普通に話すのって難しいんですよね」
「そっか。それならこの私が変えてあげよう! 」
「無理だと思いますよ! 僕は、今まで敬語を基本として生きてきたんですから」
「そんなの、やってみないと分からないじゃない!それじゃもし出来たら私にごほうびちょうだいね! 」
「別に良いですよ! 」
僕は、この時難しいだろうと判断していたため自信満々に別に良いですよって答えてしまったけど、このあと僕が予想もつかない出来事が起こるとは、全く知らなかった。
「これからの楽しみがこれで1つ増えたぞ! そう言えば新城くんは、どの辺りに住んでるのかな? 」
「僕は、明日から働くことになった近くのコンビニから約2㎞ぐらい離れたところにありますね」
「2㎞はまいにちになると大変ですよね! 私は、近くのコンビニからだいたい200メートルくらいのところにあるからすごく近いよ! 」
「それはすごく近いですね!僕の住んでる家から計算したら10分の1の距離はうらやましいですよ」
すると古川さんは、僕にこんな話を持ちかけてきた。
「だよねー!それなら私の家で一緒に住まない?そしたら新城くんは、お仕事行きやすくなって良いと思うんだけどなぁー」