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3 これからの方針を決めますが意外と何とかなりそうです

 


 オスカー様との婚約を破棄しようにも、私たちは政略結婚だったから、簡単に破棄することはできない

 ましてや相手は王族なんだもの

 こちらから破棄したいとは頼めない

 つまり、オスカー様から破棄してもらわないといけない


「一度、紙にまとめるかぁ」


────────────────


 ―最終目標―

 オスカー様から婚約破棄される


 ―そのためには?―

 編入してくるヒロインに嫌がらせをする

 …1番確実ではあるけど、嫌がらせはしたくない

 それに、ヒロインがオスカールートに入るか不明


 オスカー様に嫌われる

 …どうやって?


 オスカー様が嫌うような行動をとる

 …ゲームのオスカー様は、色仕掛けされるのが嫌いだった


 色仕掛けをすれば嫌われる?

 無理です 却下


 ―結論―

 今の私にはどうしようもできない

 少し距離を置く程度にする


────────────────


 一応、誰かに見られた時のため前世の言語で書いたから誰も読むことができないだろう

 それに、紙に書いたことで少しは落ち着いた


 はぁ、私の頭じゃこれが限界

 何か思いついたらその都度試す

 ということにして、とりあえず今できる

 “オスカー様との距離を置く”

 だけを実行することにした


 ……というか、私とオスカー様ってそんなに仲良くないよね?

 義務的なものでしか顔を合わせたことがないし、それに前世を思い出す前の私が執着していたのは、王太子妃――次期王妃のイス、その立場だけ

 オスカー様もそれを知ってか知らずか、私に用もなく会いに来ないし私も別にオスカー様自身に興味なかったし


 あれ?

 これ、今までのままでよくない?

 ヒロインとオスカー様が出会えば自然と私は用無しになる

 私はヒロインをいじめるつもりがないから、婚約破棄もこちらに有利な感じで進められる?


 とりあえず、ヒロインがオスカールートに入ると信じて流れに身を任せよう

 ヒロインがオスカールートに入った時、オスカー様との雰囲気が微妙だったらいい感じになるようにイベントが起こる場所へ誘導する

 それでいっか!


 とりあえずヒロインが現れるまで、私はオスカー様から全力で距離をおく

 ヒロインが現れたら成り行きを見守りつつ、必要があれば誘導する

 あとはヒロインとオスカー様がくっついて、私は平和な婚約破棄


 よし、がんばるぞー!





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