11 責められています
馬車の中、オスカー様と2人きり
む……無言の沈黙がつらい
オスカー様は何かお怒りの様子
先程まではいかにも完璧王子様って感じでいらしたのに、馬車が動き始めてからはこちらを見て何か言いかけてはやめている
「オスカー様、何か私にいたらぬ所がありましたでしょうか」
何に怒っているのかわからなければ改善しようもないので思い切ってお聞きしてみたらさっきよりも黒いオーラが……!
「へぇ、クリスティーネ嬢は私が何に怒っているのか理解していないんだ?」
ひぃー、やっぱりお怒りに!
でも何に?
「失礼ながらオスカー様、私はあなた様が何に怒っているか見当がつきませんの
よろしければ教えていただけませんか?」
「……ドレス」
オスカー様はそれだけ言うとそっぽを向いた
ドレス…ドレス
もしかして……!
「その顔は、気づいたみたいだね
……なんで私が送ったドレスを着てくれないの?」
「あのドレス、間違いじゃなかったのですか?」
私がそういうとオスカー様は口を開けて固まった
え?私なにか変なことを言ったかしら
しばらくして、オスカー様が動き出した
「つまりクリスティーネ嬢は私からのドレスを着たくない、と」
え?
「な、なぜそのような結論に!?」
「だってそうでしょ?
私からもらったドレスなど着たくない
このドレスは何かの間違いだ
そう言いたいんじゃないの?」
「ちがいます!」
なんでそんな風になってるの!
「じゃあなに?
違うなら教えてよ」
「今まで、ドレス等を受け取ったことがございませんでしたので他の方へ送るものが間違えて私の元に届いてしまったのではないのか、と思いまして」
素直に伝えたら黒いオーラが……
「私が自分の髪や瞳の色のドレスを他の人に送ると言いたいんだね?」
そう、私の元に届いたドレスはオスカー様の髪色と同じ黒色
それに、オスカー様の瞳と同じ金色で刺繍がされていた
これ、ゲームではオスカー様がヒロインに渡すドレスなんだよね
だから、本当はヒロインに送るものが何かの手違いで私の元に届いてしまったのかと思ったけど、もしかして本当に私に送ったの?




