第一話 冒険譚の始まり
どこだここ?
暗いし静かだし何も見えんし…
あれ?私死んだはずだからここは死後の世界だったりする?
……とりあえず自分のことを思い出してみよう
私は藤原玲香、27歳独身
趣味は生物のディスカバリーチャンネルを見ながら晩酌すること……これはどうでもいいや
帰宅途中に見知らぬ女の人をかばって車にはねられた。それでなんか変な声を聞いて…うん、ここは曖昧だから一旦スルーすることにしよう。
と、とりあえず辺りでも見渡してみようとしたけどそもそも暗くて何も見えねぇ!も、もうだめだぁ…おしまいだぁ…!
こ、こここんなときには確か号泣すればいいんだ!どこかの本で見た気がする!
あれ?号泣ってどうやんだ?まぁいっか!
い、いきますよ~~~~!せーの!
あ『なにをやっているんですか?』あぁぁぁぁ!?!?!?!?
ダレ!?ダレヨアンタ!?
『元気ですね、良かったです』
いや、あの…無視シナイデ…?
『……ハァ、めんどくさいですね』
いまめんどくさいって言ったぞこの人!?挨拶は大事だろ!?
『…紹介が遅れました、案内人と申します。これでよろしいでしょうか?』
あ、案内人さんですかなんだぁ…じゃないよ?というかさも当然のように脳内会話するのやめよ?
『じゃあ一生黙っておりますね』
ウソですごめんなさい。許して!案内人さん大好き!
『まぁいいでしょう。特別に許して差し上げます』
よ、良かったぁ…そうだこっちも挨拶しなきゃ!挨拶は大事だからね!
ふぅ…よし!では、私の名は藤原玲香!ただいま何も、そしてここがどこかもわからない27歳独身!彼氏はいたことがない!よろしくね!
『悲しい人生ですね』
ねぇ言葉のナイフしまって?泣くよ?
…あれ、そういえば
『?どうしましたか?』
いや、あの時聞いた声と案内人さんの声違うなぁって
じゃあ、あの時の声って何だったんだろ
『…そんなことより今の状況を整理して見るのはいかがでしょうか?』
整理しろったって何も見えないんじゃどうしようもないじゃんよ…
『では"パッシブスキル"を取得しますか?」
パッシブスキル…って言うと…ゲームとかにある【常時発動することができるスキル】のこと…だったっけ?
『ええ、その認識であってますよ。今、レイカさんが取得出来るのは【暗視】【超音波】【吸血】【飛行】の四つですね』
なーんか妙に限定的なスキルじゃない?まあいいか、とりあえず全部取得でお願い!
『…承知しました。パッシブスキルの取得を開始します』
さて、何がおごっあれっ、、?脳が蜑イ繧後k?溽李縺?d縺?繧?□? ∝勧縺代※?
『…あ、複数のパッシブスキルを一気に取得すると脳が焼けますので気をつけてくださいね』
さ、先に言えっ…て
『…今はあれでいいでしょう……ですが…』
頭がガンガンするぅ…
『はい、起きてくださーい』
うーん…あと五分…おえっ……
『ふざける余裕があるなら無事ですね。気分はいかがですか?』
あー…二日酔いをウン十倍ひどくしたような気分です…はい…吐きそうだけど吐けん……
ん……?あれ、辺りがちゃんと見える!凄い!
『そうですか。パッシブスキルもちゃんと発動しているようで安心しました』
ほんで、ここは…洞窟?
むぅ…分からん。次は自分の状態でも確認しようか……な…ってあれ?
私の腕は?銀色っぽい羽しか見えないんだけど?
『それがレイカさんの今の腕ですね』
しかもこれってまさか
まさかまさかまさか!
『はい、そのまさかです』
蝙蝠になってるぅぅぅ!?!?!?!




