第二章・第四節 視聴者数、急上昇
孫と友達、そしてプロゲーマーの兄・タクトが目撃するのは、笑撃の“自爆芸”。だがそれが戦術に!? 視聴者数は一気に急上昇する!
「……じいじ、コメントがすごいよ!」
モニターの端に、文字の洪水が次々と流れていく。
「じいじもっとやれ!」
「腹筋崩壊www」
「これは新しい戦術(?)」
美羽の友達・翔の兄、タクトは唖然としていた。
現役のプロゲーマーである彼は、美羽に頼まれて“じいじの練習”を覗きに来ただけのつもりだった。
だが目の前の光景は、プロでも予測不能だった。
「……これ、バズってますよ。今たぶん同時視聴一万人超えてます」
「い、いちまんっ!?」
重蔵は思わず腰を浮かせた。退職金の額よりよほど心臓に悪い数字だ。
その瞬間――画面の中の“JZ-65”が、またも信じられない行動を起こす。
敵の群れへ一直線に突撃し、手榴弾を投げる……が、誤って自分の足元に。
ドッカーン!
「ぎゃあああ!」
「自爆芸きたwww」
「敵より味方に被害大!」
タクトは頭を抱えた。
「……いや、これ逆に強い。敵が混乱してる……!」
結果、まさかのチーム勝利。
「やったぞー!……あ、でも死んどるなワシ」
重蔵のしょんぼり声に、コメント欄は爆発的に湧き上がった。
「じいじ優勝w」
「この配信、教科書に載せろ!」
「次の伝説はいつですか!?」
孫の美羽が嬉しそうに叫ぶ。
「じいじ、すごいよ!やっぱり伝説の兵士だね!」
重蔵は赤面しながらお茶をすする。
「……まあ、まだ戦場にゃ慣れんがのう」
その背後で、世界中の視線がJZ-65に釘付けとなっていた。
ポンコツと天才は紙一重。じいじの珍プレーはもはや伝説級。世界が注目する老兵の戦場は、ますます熱を帯びていく――!




