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最終戦線の老兵 ―JZ-65伝説―  作者: ちょいシン


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第二章・第二節 伝説の珍プレー練習回

慣れたつもりのじいじが挑む“練習回”。しかし戦場に持ち込むのは、なぜか盆栽とラジオ体操の精神。真剣さとズレが、新たな伝説を生む――。

 日曜の午後。

 重蔵は正座をしてテレビに向かい、孫の美羽が横でコントローラーを渡した。


「じいじ、今日は“動きながら撃つ”の練習しよ!」

「心得た!」


 ゲーム開始。

 だが――。


「イチ、ニ、サン、シッ!」

 重蔵はなぜか、ラジオ体操のリズムでキャラを動かしていた。

 画面の中で兵士が、奇妙なスクワットを繰り返す。


【ラジオ体操始まったw】

【ゾンビも混ざりたい】

【健康志向FPS】


 さらに混乱は続く。


「じいじ、武器は拾わないと!」

「ふむ、盆栽の植え替えのように……」


 そうつぶやきながら、なぜか“木箱”ばかり集め始める重蔵。

 武器ではなく、資材をひたすら抱え込み、ゾンビに追い詰められる。


【木箱コレクター】

【DIYじいじw】

【戦場をホームセンターにする男】


 極めつけは――。


「ここでしゃがんで隠れると安全だよ」

「了解じゃ」


 重蔵はキャラをしゃがませたまま、十数分その場を動かず。

 画面はひたすら地面の草むら。


「じ、じいじ!?」

「ふふふ……“敵を待つ心”が大切じゃ」


【キャンパーじいじ爆誕】

【草むら配信ww】

【ある意味最強】


 美羽は腹を抱えて笑った。

「じいじ、もうゾンビより面白い!」


 重蔵は真顔でうなずいた。

「戦とは、忍耐と静けさじゃ……」


 ――こうしてまた一つ、伝説の珍プレーが誕生した。

木箱収集、草むらキャンプ、ラジオ体操ムーブ。孫も視聴者も大爆笑。次回、じいじは思わぬ強敵と出会い、さらなる混乱の渦に――。

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