第二章・第五節 スポンサーからのオファー
爆笑の自爆芸がついに実を結ぶ!? 届いたのは、まさかのスポンサー契約オファー。老兵・JZ-65に新たな戦場が拓かれる――!
「じいじ、メール来てる!」
美羽がモニターを指さした。
画面には、一通のビジネスメール。差出人は――有名エナジードリンクメーカー。
『JZ-65様、ぜひ弊社の公式アンバサダーになっていただけませんか』
「……アンバ、さだぁ?」
重蔵は首をかしげる。
「飲み物の宣伝ですよ!スポンサーです!」
翔が大声で補足した。
タクトは笑いをこらえきれない。
「普通、スポンサーがつくのはトッププロとか配信王なんですけどね……自爆芸でオファー来る人は、初めて見ました」
「じいじが世界初かも!」
美羽が満面の笑みを浮かべる。
重蔵は慌てて盆栽棚の前をうろうろ。
「ワシ、そんな大層な者やないぞ……ただの定年ジジイじゃ」
だが配信画面には、すでに視聴者コメントが流れ始めていた。
「スポンサーきたあああ!」
「じいじ伝説更新!」
「これで本物の老兵じゃん!」
タクトが腕を組んで真剣な顔になる。
「……JZ-65さん。冗談抜きで、今なら波に乗れる。スポンサーを受ければ本物の“配信者”として歩めます」
「配信者……ワシが?」
重蔵の胸に、奇妙な高鳴りが走った。
妻を亡くして以来、静かに暮らしてきた日々。
だが、孫と過ごすこの新しい時間は、心を再び熱くしてくれている。
「よし、受けてみるか。老兵も……まだ、戦場に立てるかのう」
その瞬間、視聴者数は過去最高を更新。
――伝説の老兵“JZ-65”の物語は、さらに加速していくのだった。
ただのポンコツおじいちゃんだったはずが、世界の舞台に立つ配信者へ。老兵の挑戦は、ここからが本番!




