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妖の追凶〜time of hell〜  作者: 羽波紫希
百鬼夜行、鬼女の追想編
16/61

16.鬼の国と大嶽丸の存在

数分立つと、蓮はとうとう限界まで来てしまった。その理由は、海斗は、和室の壁や周りのものを壊したのを弁償をしていない。元緋の方は、今起きて紅葉に興奮中だ。


(あ〜もう限界だ!)


蓮の苛立ちは爆発した。そこで、蓮は紅葉と海斗を別の部屋へ移動をすることを決意したのだ。


まず、元緋を気絶させ、海斗と紅葉を蓮のところまで呼び、海斗の部屋まで移動をしたというのだった。


海斗の部屋に着くと、蓮は疲れて体が思い。海斗と紅葉は何だかわからない状態になっていた。


「海斗、紅葉さん。何だかすみませんね。元緋(あいつ)、女子とかが来ると興奮してあんな状態になっちゃうんだ」


蓮の話を聞き、2人は理解をした。



海斗は、鬼の国がどういうところなのか。大嶽丸に追われているのかがどうしても気になった。


「紅葉さん、僕、黄泉の国に着て数日いるんですけど、鬼の国とかまだ何も知らなくて、もしよければ教えてくれませんか」

「確かに俺も実は知らないんだ」


蓮が鬼の国については知らないと聞いて、海斗は驚いた。今まで、黄泉の国のいろんな所について詳しそうに見えた。


紅葉はまず、鬼の国についていちから説明をすると、黄泉の国の周りにある守護国は鬼、呪い、森、水、雪、月の時計回りの順番になっている。


その中でも鬼の国は最強な鬼たちが多い。なぜなら、鬼たちが武術、妖術などさまざまな技をもっている。そのせいで、1番になるために競争も激しい。それだけでなく、盗賊も多い。そうしている鬼たちは、獄卒に地獄へと連れていかれてしまう。人間と同じだ。


「鬼の国は弱肉強食の世界とも呼ばれています」


透き通って、か細い声だったが、何とか聞こえた。海斗は今、懐中時計との関係性より鬼の国には一体どういうところか好奇心が湧いてきた。


(なるほど…でも大嶽丸の方も気になる…)


海斗は今、そのことしか頭になかった。


「紅葉さん、もう一つ、大嶽丸に追われてるのか教えてくれませんか」


頷きながら聞いていた蓮が大嶽丸について何か質問をした。けれど、それに対して紅葉は天気が雷雨だった日を思いだしたのだ。


その日、崖の上で紅葉と一緒にいた鬼神が大嶽丸に殺されたことを。そのせいか、蓮が何を質問していたのか忘れてしまったのだ。


「あ、ごめんなさい。考えごとをしてしまって…」

「大丈夫ですよ。では、もう一度質問をします。なぜ、あなたは大嶽丸に追われていますか?」


その質問に紅葉は「私は、あの人との夫婦(めおと)を一度断った」と言った。その話を聞き、海斗は目を大きく開けるほど驚いたのだ。


(紅葉さんをここにいれて正解だ。もし、逃げ続けてたら捕まえられてもおかしくない)


海斗が大嶽丸に対して、苛立っていた。また、紅葉がその続きを語り続ける。


「あの日、私は鬼の国で知らないことを覚えるためにもう一人の鬼神と一緒に山奥にある崖を登りました。だけど、その日の天気は雷雨だったので大嶽丸がいました」


大嶽丸は、天気が雷雨のときと何か関係があるのか。それとも、もう一人の鬼神か。すると、蓮がまた何か質問をしようとした。


「紅葉さん、もう一人の鬼神っていうのは誰ですか?」


その質問に対して、紅葉は「国王と話し合って決めたのでそれは答えられません」と答えたのだ。


(え…!?答えられない!?そんなことある)


そうしていると、蓮が「おい!」と言っていた。


「さっきから何も喋ってないじゃん。どうした?気分悪いのか」


蓮に聞かれてしまい、海斗は戸惑ってしまった。それを見た紅葉は「すみません」と言った。


「この話をすると、気分が悪いですよね」

「あ、いえいえ。僕は逆に大嶽丸について話して欲しいです。話してくれたらできることが見つかるかもしれませんので」


海斗の言葉に紅葉は甘えて、その続きを語った。


「あの人は神通力を持っている。嵐を呼んだり、自力で空も飛べる。それだけではない。不死身な体も鍛えられてるからそのせいで今、鬼の国は支配されてる」


その話を聞き、蓮は驚愕した。けれど、海斗は疑問に思っていた。なぜ、夫婦になることを断っても紅葉を追っているのか。そのことを紅葉に尋ねた。


「あの人は多分、家来をつくろうとしていました。でも、酒呑童子(しゅてんどうじ)の家来に就いている鬼たちが多いです。だから、私に一目惚れをしてしまったのかもしれません」


その答えは意外だ。動機は家来をつくることだと。


「でも、あなたたちだけで倒すのはやめてください。あの人は酒呑童子と同じ強さをもっている」


海斗は妖の力。青蘭は氷の妖術。蓮は式神。元緋は怪力。それでも、大嶽丸の力はそれ以上に強いのか。


(僕たちだけでも無理なんて…紅葉さんの話を聞いてそれはありえない)

(嘘だろ…もう鬼才だろ…)


海斗と蓮は絶望した。だけど、紅葉はまた何か言い出そうとしていたのだ。


「でも心配しないでください。弱点があります」


そのことを聞き、2人は安心感を抱いた。


「それは、三明の剣(さんみょうのつるぎ)を奪うことです。大通連(だいとうれん)小通連(しょうとうれん)騒速(そはや)の3つに分けられています」


その弱点を聞き、海斗と蓮はなんとなく理解をした。刀を奪えば、大嶽丸の力は弱くなる。それだけのことだ。けれど、最強だから甘く見ては行けない。これは、4人の任務になった。


「もし、私が突然いなくなったら鬼の国にいる酒呑童子のところへ行ってください。何か方法があります」


2人は「分かりました」と言った。すると、海斗の部屋に青蘭が来たのだ。


「邪魔しちゃ悪いか」

「いいえ、もう終わりました」


青蘭は、明雄に紅葉の事情を話し、許可をもらった。そのことを紅葉に報告をすると、紅葉は安心感を抱いたのだ。


(みなさん、本当にありがとうございます)


そして、紅葉はここでしばらくの間暮らし始めることになった。当然、怠けてはいけないので家事はしっかり行う。

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