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車達の挽歌

作者: なぎさセツナ

この世に車はいっぱいある。

しかし、何故か一部の車にはいろんな二つ名やオーナーに偏り傾向がある気がする。

なんでだろ?

不思議な事があるものだ。

まず、代表的な車と言えば、"タヨトのプリムス"。

こればネットでも"プリムスミサイル"と揶揄されるほどマナーが悪い。

まず、信号の無い横断歩道では、横断者が待っていようがお構い無しで突っ込んでくる。

自分は歩行者だし、待っているし、車が停止するには充分すぎる距離があるし、対向車は止まっている。

だから大丈夫?

いえいえ、信じる者は救われない。

止まることなく突っ込んでくる。

中にはアクセル踏んで加速して突っ切ろうとするのもいる。

"あの車を見たら要注意"半ば常識になりつつある。

知らずに何度跳ねられかけた事か。

まさに"プリムスミサイル"の面目躍如である。

信号待ちでも何度か見かける。

まだ赤信号なのに、酷い時は流れから、右折信号、まだ変わってなくない?

って状態から、ジリジリと動きだす。

そして青信号になると同時に、間髪入れずにスタートダッシュ。

流石である。

これを"プリムスミサイル発射"と言うらしい(笑)

どうりで高速道路でも元気なはずだ。

この車にはハイブリッドというシステムが組み込まれている。

エンジンとモーターの両方で動くのだ。

通常、モーターアシストある為、燃費が伸びるはずである。

しかし、何を勘違いしたのか、モーターアシスト=エンジンを燃費の向上に使っているはずなんだが……

まるでブースト機能に使っているのか?と言わんばかりに飛ばす。

100km/hで走っているところをよくぶち抜かれたものだ。

これは海外で"プリムスC"と言われているらしい"アクマ"でも同じ傾向である。

テレビのニュースを見ていると、世間を震撼させた特権階級と言われる人が起こした暴走事故も"プリムス"、コンビニや病院などの建物や、追突事故などでよく取り上げられているのも"プリムス"と"アクマ"。

これを"プリムスミサイル着弾"と言うそうだ。

何故だろ?不思議である。

よって、"プリムス"のドライバーはマナーが悪いと囁かれたりしている。

それに近い評価をされているのは、"タヨトのベルファ"だ、別名"プリムスのミニバン版"。

これも凄い。

デカいだけに迫力抜群、それが突っ込んでくるのだ。

姉妹車種の"アルファ"も凄い、一部ではまだマシという意見もあるが……

迫力を生かして、障害者スペースもナンボのもんだと平然と止まっている姉妹。

いうまでもなく高速道路でも元気だ。

巨体を武器に"それがどうした、控えおろう"と言わんばかりに飛ばす、飛ばす。

煽るのも日常茶飯事の"ベルファ"と"アルファ"。

姉妹揃って凄いなおい。

まぁ、煽り運転の罰則規定が強化されてから、少しは大人しくなったらしいが噂の領域でしか無い。

まぁ、今時、ドライブレコーダーが常識化されてきている為、それが抑制に繋がっているのかもしれない。

レクソスシリーズも元気だ。

プリムス同様、信号のない横断歩道で横断者が居ても関係ないとばかりに突っ込んでくる。

国産高級ブランドのシリーズだけに、"庶民如きが我の行く道を遮るんじゃねぇ、無礼者"とばかりに突っ込む、突っ込む。

今のところ、ミサイル発射やミサイル着弾の話はあまり聞かない。

そこは"国産最高級ブランド"であるからなのか?

また、一部の輸入車勢も元気が良い。

まずはBMX、これも高速道路では凄い、特に夜の高速道路。

大型トラックの制限速度は80km/h、普通車は規制が無ければ100km/h、となると追いつくわけで、当然追い越しをかける、制限速度を守りながら。

そこへ"いつの間に追いついた?さっきまでバックミラーにもルームミラーにもヘッドライトは映って無かったぞ!"という距離から一気に追いついてくる。

そして、ハイビーム攻撃。

バカか?ハイビームにされたらミラーが死んで、何も映らない。

大型トラックを追い抜けたのか?まだ車線変更をしたら当たるのか?全く見えない。

異常を察した大型トラックがヘッドライトを消して、誘導してくれた事が何度あった事か。

もちろん前を空けると、凄まじい勢いで走り去っていく。

元気だな、おい。

GWには、意味の分からない事故があった。

飲酒運転による事故だ。

7台を巻き込む追突事故なんだが、どうもその車がダメセデス・バンズのSクラス。

ダメセデス・バンズでは最高級車だ。

新車なら、本体価格が安くても1500万円はする高級車だ、勿体ない。

また、別の場所では、パルシャが追突事故を起こしている。

パルシャも当然高級車だ。

見間違いでなければ、安くても新車本体価格が800万円以上する高級車だ。

これも飲酒運転。

何故、酒を飲んで車を運転するのか分からない。

しかも、そんな高級車だ。

もっと驚いたのは、運転していたのは、30代前半と、20代後半だ。

あるところにはあるんですね、お金。

低所得者のボクからしたら、羨ましい限りだ。

度肝を抜かれたのは、高速道路でのダメセデス・バンズ63AMDとパルシャケイエンターボSの煽り合い。

車のボンネットの長さぐらいしか車間を取らず、最低でも120km/hは出ているだろう高速バトル。

両者牽制しているのか、ブレーキランプをパカパカと頻繁に点滅させていた。

新車本体価格、ダメセデス・バンズが3500万円以上、パルシャが2400万円以上する超高級車だ。

金持ちの頭ん中、分かんねぇ!!

低所得者の庶民のボクは、ただただ感心するしかなかった。

夜間の信号の無い横断歩道の停止線で止まると、ダメセデス・バンズに追い抜かれた事もある。

見通しの悪い交差点なんですが……生活道路なので1車線対向なんですが……

危うくぶつけられるところだった……凄いね。

後、ん?と思った事もあった。

常連の激安スーパーの駐車場にパルシャ ペナメールターボSが止まっていた。

えっ?この車って、新車本体価格が3000万円以上しなかったっけ?

すると、中から若い人が冷えてないドリンクを1本だけ買って出てきた。

・・・なんで?まぁ、本人の自由ですが……

世の中分からない。

少し高級なスーパーが近くにあるのに、安いスーパーに並ぶ、安くても新車本体価格800万円以上する高級外車達。

立派なマンションに住まわれている方々なのに?

何故だろう?不思議だ……

世の中分からない事が多い。

だから面白いのかもしれない。

たしかに家賃4万円以下のワンルームアパートの駐車場に新車本体価格1000万円以上するレクソスも止まっている所もあったしな。

身近な事に目を向けてみると、面白い発見があるかもね。



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