順風満帆
なぜかは分からないけど、俺のお嫁さん候補の姫様たちが、とっても仲良しになってしまった。
全体を束ねるのは最年少、小学五年生の菫姫、昔風に言うなら正室、へーアン貴族風に言うなら中宮だ。
時折やきもちは焼くものの、自分が16歳になるまでは、夜のお勤めは年長者三名に任せるということで合意している。
最年長の長女雅姫、次女星姫と国王様の一人娘の葵姫が三人横並びでシフトを組んで、俺のお相手をしてくれている。この姫様たちが側室、女御様ということになる。
葵姫は、自分は最後に割り込んだのだから、横並びではなく一段下にしてほしいと言ってきたが、他の四姉妹が反対、多数決で却下となった。
俺と葵姫が男女の仲になったのを知った国王様が、これを機に婚約をと介入しようとしたが、これは葵姫が「筋が違う」ときっぱりと断ったらしい。
俺のことを兄さまと慕ってはくれるものの、恋愛感情はない愛≪めぐみ≫姫が情報・作成参謀として菫姫を補佐し、この翔太ハーレム≪仮称≫の運営ルールを作成した。
彼女らが俺に課した姫様たちとのお付き合いのルールは、
「仲たがいをしないよう、不公平が出ないように均等にお相手をすること」
かくして俺は週二回ずつのローテーションで三人の部屋に通うことになった。日曜日は休息日兼予備日だ。
部屋は俺が一階の左端、101号室、残りの一階の三室、102号室、103号室、104号室にそれぞれ雅姫、星姫、葵姫が入った。
さすがに高校生の愛姫、小学生の菫姫は、引越しは認められなかったが、二階の201号室は、二人で自由に使ってよいということになった。彼女ら曰く、ミーティングルーム兼管理人室として使用するという。
204号室に住む黒島さんとは一応協定を結んで、オブザーバーとして、我々のハーレムを見守っていただくことにした。
「一刻も早く俺にお世継ぎを作らせる」という独自の使命感で行動する彼女は時として的にも味方にもなる。
彼女は「毎晩ノーガードでやりまくって、一番最初に懐妊した姫様と結婚すればよい」というけど、菫姫のこともあるし、当面は現状維持、しっかり避妊することとし、彼女もしぶしぶながらこの方針を了承している。
彼女たちの引っ越しも無事終了し、かくして俺たちの新生活が始まった。
そもそもの俺の使命、存在価値は姫様と世継ぎを作ること、要するに種馬なのだけど、それはとりあえず先延ばし、モラトリアム期間だ。
少なくとも俺たちは幸せだった。こんな日がずっと続けばよい、俺は心からそう思っていた。
これにてハーレム成立。
次のエピソードから新展開です。




