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菫姫(すみれひめ)

 めぐみ姫と入れ替わりに、愛くるしい少女が部屋に入って来た。

「こんにちは、四女のすみれだよ」

「あ、綾小路翔太です。初めまして」


「ね、ね、私、翔太さまのお嫁さんになりたい!」

 おお、これは、意外なところからの直球のプロポーズだ。


「もちろん、今すぐってわけにはいかないけど、私、頑張って早く大人になるから、16歳になったら、お嫁さんにしてください!」


「そう言ってくれるのはうれしいけど、なんでまた今日会ったばかりの私に?」


「パパとママは、どうしてもお世継ぎを作らなければと思って、ママはこーれい出産だったけど、頑張って私を産んだの」

 なるほど、妃殿下のご年齢や、愛姫と菫姫の年齢差を考えると、お世継ぎのための覚悟のご出産ということだったのだろう。


「それでね、どうしても男の子が欲しかったはずなのに、私が生まれちゃったの。きっとすごくがっかりしたはずなのに、でも、パパもママも、私のことすごくかわいがってくれるの」


「だから、パパとママに代わって、どうしても私がお世継ぎを産むの」

 俺は思わず泣きそうになってしまった。なんという、健気な理由なんだろう!


「だから、私は、どうしても翔太さまと結婚したいの! 早く結婚すれば、もし私みたいな女の子が生まれても、男の子が生まれるまで何度でも産めるでしょ」


 小学生にして見事なお覚悟というか、さすが王家の姫様というか。でも、本当にどこまで分かって言っているのだろうか。俺は彼女に問うてみた。


「菫姫様はまだ小学生でしょ。結婚とか、子供を産むとか、どういうことかわかってらっしゃいますか」


「うん、知ってるよ。黒島に教えてもらったもの。えっ、こんなことするの!って、ちょっとびっくりしちゃったけどね。大丈夫、慣れればすぐに気持ちよくなりますよって」


 黒島さん、小学生にもストレートに教えちゃったみたいだな。恐るべし、黒島紗香!


「それで、ねえ、私をお嫁さんにしてくれる?」

 俺は大いに心を動かされた。決していい加減な返事は出来ないと覚悟を決めた。それに、俺は、この少女の願いを叶えてあげたいと、真剣に思ってしまった。


「うん、分かった。菫姫様、俺のお嫁さんになって、俺の子供、たくさん産んでください」

「わーい、やったー!」


 かわいい! 菫姫、かわいいじゃないですか。ついついプロポーズまでしてしまったぜ。

 女子小学生、最高だ!


「私、頑張って大人になるから、私が16歳になるまで待っててね。それまでにねえさまたちと結婚したらいやだよ」


「うん、分かった。約束するよ」


「でも、男の人って、生理現象?でしたくなっちゃうんでしょ」


「うん、でも、菫姫のためだ。自分の右手で我慢する」

 しまった。つい、本音で、変なことを口走ってしまった。


「どうしても我慢できなくなったら、言ってね。その、遥さんに、翔太さまを手や口で満足させる方法、教えてもらうから」


「いや、いや、いや、そんな心配いらないって」

 あの女なら、本当に教えるかもしれないな。


「じゃあ、おやすみなさい、翔太さま」


 とんでもない方向に話が進んでしまったが、さて、俺はまず何からするべきなのだろうか。

 

 弟陛下に「菫さんと結婚を前提にお付き合いさせてください、必ず幸せにします」って 頭を下げるのかな。

 いや、その前に、まず黒島さんに相談だな。

 

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