第54話 嬉しい知らせ
みなさんこんにちは!カエデです!
昨日のゲーム配信では、迷宮のボスを倒した後に古代人の遺産として特別な武器を作るための素材を手に入れることが出来ました!
その時点でゲーム開始から12時間ほど経過していたので、日を変えて翌日に古代文明の武器制作と、ゲームのエンディングまでたどり着くことが出来ました!
大和さんとルーシーちゃんはゲームにハマったらしく、 コメント欄で教えてもらったFPSっていうジャンルのゲームを2人でプレイしていましたね。
私は、モン狩をクリアして満足していたので、昨日から久しぶりに1人で行動しています。
なので、久しぶりにコーヒーとパフェでも楽しみながら1人の時間を満喫しようとしていたのですが、さっきスマホの通知を見たところ、なんと私達3人にとって嬉しい知らせが届いていました!
早く帰って2人に知らせないといけません!
—タッタッタッ
探索者として鍛え上げた身体能力のおかげで、すぐに宿に帰ってくることが出来ました!
あとは、大和さんから借りている鍵で部屋に入って報告するだけです!
—ガチャ
「大和さん!ルーシーちゃ~ん!ただいま戻りました…よ?」
カエデが部屋に入ると、そこには開かれたまま放置されている状態の漫画雑誌や、だらけきった体勢でポテチを啄みながらゲームをプレイしているルーシーと大和がいた。
ルーシーに至っては、服がずれてお腹が出てしまっており、エルフは太らないはずなのにポッコリしているように見えてしまった。
日本の娯楽に耐性の無かった2人は、現代のゲームや漫画の沼ににどっぷりハマってしまい、【はいしん】を使っていない状態だったので、緊張感が完全に無くなって今日1日中このような状態で過ごしていたのであった。
「大和さ~ん!ルーシーちゃ~ん!帰ってきましたよ!!!」
『ああ、カエデじゃない?』
「お、お帰り。」
「2人とも、ぐ~たらし過ぎですよ!今日1日中こんな体制でゲームと漫画漬けだったんですか?」
「す、すまない!久しぶりのゲームが面白すぎて…。俺が地上にいた頃は、こんなにリアルなゲームが無かったから…。」
『私も…。私の国にあった漫画よりも凄く面白くて種類が豊富だから、つい…。』
「意外だな。異世界にも漫画があるのか!」
『そうなのよ!種類は多くなかったけど、今思うとあの漫画の続きが気になるわ…。』
「漫画の話はそこまでにしましょう!ゲームと漫画が面白いのは分かりますよ!でも、のめり込みすぎないようにしてくださいね!」
『「はい…。」』
「それよりも、2人に伝えたいことがあって帰ってきたんです!」
『そういえば、まだ帰って来るには早い時間ね。』
「話すだけなら電話でも出来ると思うんだが…。」
「もちろん、そうすることもできますが、私達3人にとって凄く嬉しい事なので直接話したかったんです!」
『そんなことを言われると気になるわね!いったい何があったの?』
「それでは発表します!なんと…、私たちのDチューブチャンネルの収益化申請が無事に通りました!!!」
—パチパチパチ!
「おお!やったな!収益化が出来れば配信でお金が稼げるんだっけ?」
「はい!視聴者数などに合わせて、収益が入ってくるみたいですよ!」
『この前も聞いたけど、私たちを見てくれる人がいるだけでお金を稼げるなんて、本当に不思議な仕組みね~。』
「そうですよね。私も仕組みについては詳しくは知らないですけど素晴らしい世の中になったものです!」
カエデが「たしか広告を見てくれる人数に応じてお金がもらえるんだったかな~?」などと考えていると、大和が突然何かを思い出したように声を上げた。
「あ!お金と言えば、ギルドからオークションに出してもらっていたよな?」
「ちょうどいいところで聞いてくれましたね!実は、私がお出かけ中にギルドから連絡がありまして、既にパーティーの口座に振り込まれていました!」
『もうお金が入っているのね!それで、いくらになったの?』
「聞いて驚かないでくださいね!それがなんと、…ゴニョゴニョ万円になってたんですよ!!」
「ええ!?高くなるとは思ってたけど、そんなにするのか!?」
意外と高額で落札されたことに驚いた。
もしかしたら、【はいしん】の収益が無くても大丈夫なんじゃないだろうかと考えたが、ステータスup効果の恩恵を得るためにも続ける必要はあると考え直した。
『ヤマトがそんなに驚くってことは、相当高額で売れたのね…。』
まだ日本の金銭感覚が身についていないルーシーは、大和の様子を見てオークションでの落札額の高さをなんとなく理解した。
「そうですね!今回に関しては、初めて翼獅子の素材と肉が市場に出たという事で、希少性から高く落札されたらしいです。それと、探索者の主な資金源のポーションも換金しましたからね!」
『そういえば、私の国でもポーションはある程度値段はしたけど、こちらの世界では凄く高く売れるんだったわね。』
「そりゃあ、レベルによっては四肢の欠損を治してくれるようなヒールポーションと、治療が難しい病も治してくれるというキュアポーション。高レベルの物を手に入れるのは難しいですが、希少性と効能から売れば大金になるといった感じです!」
『そういえば、この前も言ってたわね。それと、私の国と違って魔石を売ってもお金にならないんだっけ?』
「よく覚えていましたね!魔石は低階層でも入手することは出来るんですけど、お金にならりません。高く売れるポーションは、ある程度難易度の高い階層まで行かないと手に入らないので、才能のある人以外は探索者の道をあきらめることが多い状態ですね。」
『なるほど!だから探索者の人数が意外と少なかったのね。』
「そう言う事です!ダンジョンが出現してからしばらくは、探索者になる人が凄く多かったらしいんですけどね。大和さんの頃も探索者がたくさんいたんじゃないですか?」
「かなり前のことだから忘れていたけど、言われてみればもっと人が多かった気がするな…。あの頃はせっかく手に入れた特殊スキルが【マッサージ】だと知って絶望したが、何とか戦闘に使えないかと試行錯誤したんだったな…。」
大和は、駆け出し探索者で会った頃の辛かった状況を思い出し、感傷に浸っていた。
『そういえば、オークションで思い出したんだけど、武器の方はもう完成したのかしら?』
「あ、忘れてました!実はもう完成しているみたいなので、後で受け取りに行きましょうか!」
「やっとか!どんな出来栄えか楽しみだな!」
『武器が完成したという事は、次のダンジョン探索にも行けるという訳ね!』
「そういうことだ!次は俺とルーシーが出会った場所を目指すぞ!」
「はい!」
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