表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/73

第48話 モンスター狩人3rdZ/広島のお好み焼き


 明石焼きを食べた次の日。


 俺たちは早朝に明石駅を出発し、1時間40分ほどかけて広島駅に到着した。


 『ふあ~。長かったわね。ぐっすり眠れたわ~。』


 「ほんとですね!それじゃあ、まだお昼まで時間がありますので、食べる前に電機屋さんに寄って行ってもいいですか?」


 「ああ、電車で言ってたモバイルバッテリーのことか。」


 「はい、途中で動かなくなっちゃったので買い替えようと思いまして。」


 『電機屋さんってどんなお店なの?』


 「そういえば、ルーシーちゃんは行ったことないんでしたっけ?スマホもケータイショップで契約しましたもんね…。」


 「ま、取り敢えず行ってみればどんなところか分かるさ!」



----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


 『ここが電機屋さん…。色々な物が置いてあるのね…。こんなお店、私の国にはなかったわ。』


 「ここには、ルーシーちゃんがいつも使ってるドライヤーやスマホ、冷蔵庫や洗濯機なんかの電気を利用して動く商品のお店なんです!」


 『あ、電気って雷の魔法みたいな力のことだっけ?』


 「私もあんまり良く分かっていませんが、そんな感じです!」




 色々とルーシーに説明しながら歩いていくと、途中でゲーム売り場にさしかかった。


 『ねえ、カエデ。あれは何かしら?』


 そこには、小学生くらいの子供がゲームのデモ機で、今話題のモンスターを狩るゲームの「モンスター狩人3rdZ」をプレイしていた。


 「あ~。あれは最新のゲームですね!ルーシーちゃんに分かるように説明すると…。」


 カエデは、ゲームに関して簡単に分かりやすくルーシーに説明した。


 『へ~。この国の娯楽は進んでるわね~。大和もやったことあるの?』


 「いや、やったことはあるんだが、俺の時代はハイパーマリモとかFatherっていう平面のゲームだったな。こんなに立体的でリアルなゲームは初めてだ。」


 「大和さんの時代は立体的なゲームは無かったんですね~。」


 「ああ。それにしてもモンスターを狩るゲームか。なんだか俺達ダンジョン探索者とやっていることが似ているな…。ん?ダンジョン?」


 『どうしたの?大和?』


 「いや、このゲームを見ていて思いついたんだが、主人公の背中から見るこの視点。これって、この前言った【はいしん】を使って俺の視点とルーシーの視点から見る練習に役立つんじゃないかと思ってな。ほら、このゲームって俯瞰して全体を見ながら戦っているだろ?」(46話参照)


 『ああ、パーティーに指示を出すうえで私の【はいしん】のカメラの視点から見る練習をするっていい話ね。そう言われてみれば、確かに…。』


 「もちろん、【はいしん】を通して見るときの視点とは別物だが、練習にはなるんじゃないかと思ってな。それに、4人まで同時に遊べるゲームみたいだぞ。」


 「それなら、私も遊べますね…。しばらく暇ですし、お金もまだ余裕がありますから、買っちゃいますか?」


 『良いんじゃないかしら!私もやってみたいわ!』


 「それじゃあ、大阪に帰ったら3人で遊んでみるか!」




-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


 電気量販店を出た後。


 俺たちは、どこで食べようか迷っていると、「広島の全てをそこにおいてきた!」という名前の店を発見した。


 昨日も同じような名前の店で食べたが、チェーン店か何かだろうか?


 それはともかく、明石焼きのお店と同じく運の良いことに、並ぶことなくテーブル席に案内され、既に注文を終えていた。


 ちなみに、麺をそばかうどんで選ぶことが出来るらしく、俺はチーズのそば入りを注文した。


 そして、カエデちゃんは生イカ&うどん入り、ルーシーはスペシャルお好み焼きのそば&うどん入りを注文した。


 :今日は広島かな?

 :岡山は…。

 :お好み焼き食べるんだっけ?

 :ルーシーちゃんだけ、なかなかヘビーな注文してたぞ…。

 :へ~。そばかうどんを選べるんだ。


 「私も驚きました!TVとかでは、そば入りしか見たことなかったんですが…。」


 「俺も、大阪のお好み焼きしか食べたことないから知らなかったな。」


 『へ~。そうなんだ。そういえば、広島と大阪ではどんな違いがあるのかしら?』


 :どっちも食べたことないから分からないな…。

 :たしか、麺が入ってるかどうかじゃなかったっけ?

 :他にもなんかあるのか?

 :お好み焼きの違いを言うと、基本的には大阪は混ぜ焼き。広島は重ね焼きなんや。

 :ん?どういうこと?

 :混ぜ焼き?重ね焼き?

 :焼き方に違いがあるのか?

 :俺が説明しよう。大阪の混ぜ焼きとは、生地とキャベツ、卵などをあらかじめ混ぜてから鉄板で焼くという事だ。

 :ってことは、広島のお好み焼きは生地、キャベツ、卵を混ぜずに重ねるってこと?

 :↑それ俺のセリフ!!。

 :その考えで大体あってるよ。

 :なるほどな。

 :混ぜるってそう言う事か。


 「なるほど!麺以外にもそんな違いがあるんですね!」


 『見た目は似ていても調理方法が違うのね。』


 :ちなみに広島の方は、混ぜないから具材の間に空気の隙間が生まれて、全体を蒸すように調理するから、大阪に比べると甘みを感じるかもしれないな。

 :それだけじゃない!基本的には、大阪ではマヨネーズと鰹節をかけるが、広島のお好み焼きはかけないという違いがある!

 :へ~。

 :良く知ってんな。

 :なるほど。蒸し焼きになるのね!

 :麺を入れるのは知ってたけど、広島はマヨネーズかけないのか。

 :↑ま、お店にもよるけどな。

 :俺が食べた広島風お好み焼きは、マヨネーズかけてたで。


 「混ぜるか混ぜないかで、そういう違いが生まれるのか。」


 『ますます味が気になってきたわ!』


 「あ、そろそろ出来上がったみたいですよ!」


 :出来立てホカホカだな。

 :美味しそう!

 :あ、マヨネーズかかってない!

 :本当だ。

 :大阪と似てるけど、よく見れば違うな。

 :俺は麺入りといえば、モダン焼きなら食べたことある!

 :それも大阪なら混ぜ焼きなんだろうな。

 

 「よし、これで全員分揃ったな!」


 「はい!」


 『それじゃ、そろそろいただきましょう!』


 「そうだな。いただきます。」


 「いただきます!」



 —もぐもぐもぐ…



 『あら、すごく美味しい!麺が入ってるだけで全然違う味わいになるのね。それに、ソースは大阪と比べると薄い目なのね。』


 「それに、コメントで教えてもらったように、甘みを感じますね!」


 「大阪とはまた違った美味しさだな!そばの入ったお好み焼きって初めて食べたけど、これはハマりそうだ。」


 「そういえば、大和さんって麺が好きなんでしたっけ?」


 「そうなんだよ。焼きそばにうどん、ラーメンなんかも大好物だな!」


 「私もラーメン大好きです!」


 「それじゃあ、今度一緒に行くか!」


 「はい!」


 :ラーメンは俺も大好き!

 :ラーメン嫌いな人なんていないんじゃない?

 :俺も好きすぎて、週4で食べてる!

 :↑おい、そのままの食生活を続けると死ぬぞ!

 :もっと健康な物も食べて…。


 『2人で盛り上がってるところ悪いけど、私のことも忘れないでほしいんだけど…。』


 「もちろん、ルーシーも一緒にいくぞ!」


 「そうですよ。こんなに可愛い子をほっとけるわけないじゃないですか!」


 そう言って、カエデはルーシーにほっぺすりすりを始めた。


 『も~、止めなさいよ~。そんなことより、ラーメンって何なのよ~。』


 カエデはルーシーに抵抗されるが、なかなかスリスリを止めずにルーシーの肌触りを堪能している。


 :ルーシーちゃんのほっぺ触りたいな~。

 :すべすべモチモチしてそう。

 :てえてえ。

 :2人の間に挟まりたいな~。

 :↑ちょっとまて。百合の間に挟まろうとする男は逮捕だ!

 :そうだそうだ!挟まろうとするな!

 :百合の間に挟まる男は〇〇!

 :コメント欄が殺伐とし始めてワロタ。


 「そういえば、ルーシーはラーメンを食べたことないんだったっけ?そういえば、ガイドブックにラーメンの名店が載ってたような…。」


 大和がカバンに入れていたガイドブックを探そうとしていると、中に入っていた物が落ちてしまった。


 —バタン


 『あ、大丈夫?』


 「あ、私も手伝います。」


 ルーシーとカエデちゃんが、落ちた物を拾ってくれた。


 :あれ、あのパッケージって…。

 :なんかゲームのコントローラー落ちてなかった?

 :3つあったで?

 :あれって、モンスター狩人のパッケージじゃね?

 :モン狩を女の子がプレイするって珍しいな。

 :本当だ!最近発売したばかりの3rdZじゃないか!

 :もしかして、3人で遊ぶのか?

 :ゲーム配信始めるつもりなんだろうか?

 :↑それいいね!

 :俺も見たい!


 「あ、配信に映っちゃいましたか。」


 「ゲーム配信?そう言うジャンルがあるのか?」


 「はい!ゲーム配信はDチューブの中でも、とっても人気のコンテンツなんです!私もあんまり自分でゲームはしませんが、ゲーム配信は偶に見ますよ!」


 『そうなんだ!人気があるなら、視聴者も増えて良いんじゃないかしら?』


 「なるほど…。視聴者を増やすためにも、何か新しいことを始めなければと思っていたが、ちょうどいいな!それじゃあ、大阪に帰ったらゲーム配信だ!」


 「了解です!」


 『了解よ!』


 :お、ゲーム配信決定?

 :面白くなってまいりました!

 :確かに新しい視聴者層の獲得が出来るかもしれんな。

 :モン狩やってる人多いからな~。

 :帰りは岡山も寄ってね…。

「おもしろい!」「つづきが読みたい!」と思ったら


下の☆☆☆☆☆から作品への応援お願いいたします!


また、ブックマークもしていただけると励みになりますので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
だんだんこの作品が美◯◯◯ぼ日本全県味巡り編に見えてきた……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ