第37話 【はいしん】ワニを食べよう!?/話したいこと
クロコダイル・ファイターを倒した後、ワニの肉は美味しいらしいと視聴者のコメントで知った俺は、解体して可食部分だけをアイテムボックスに入れた。
その間に、直前に倒していたリザードマン9体のドロップをルーシーたちが集めてきてくれた。
なんと、運がいいことにLv1ポーションが1本と、Lv2ポーションが1本落ちていたらしい。
普通なら、Lv1ポーションが1本落ちるかどうかといったところらしいが、「今回はラッキーだな~」と皆で喜んでいた。
そのまま勢いに乗った俺たちは、前回3人で倒した水龍を余裕で討伐し、現在はセーフエリアがある31層にて夕食の準備をしていた。
「それじゃあ、今日の夕飯はワニの唐揚げだ!」
:水龍戦凄かったな~。
:まだ余裕そうだったよな。
:お、料理人ニキが言ってたようにクロコダイル・ファイター食べるのね。
:マジか!
「本当に食べるんですか?」
「ああ。モンスターは美味しいからな。カエデちゃんもいつも翼獅子を美味しそうに食べてるじゃないか!」
「それはそうなんですけど、爬虫類を食べるのは何か違うというか…。」
『でも、コメントでも料理人さんがワニは美味しいって言ってるわよ?それに、私唐揚げも大好き!』
:はい。まだ一般的には広まっていませんけど、最近ではワニの料理を出すレストランもあります。
:ワニ料理!?
:そんなの聞いたことないんだけど…。
:俺はTVで見たことあるぞ。
:俺はゲテモノ料理系Dチューバーの動画で見たことある。
:あ、俺も見たことある!蛙さんだっけ?
:いや、あの人は爬虫類系Dチューバーで、ワニを飼ってる人だろ…。
「ほら、コメントの皆も言ってるじゃないか!それに飼えるらしいぞ!」
「確かに食べることは可能だって言ってますけど、誰も味については言及してない気がするんですけど…。その辺はどうなんですか?」
:おーい、誰か食べたことあるか?
:料理人ニキは?
:僕は調理方法を知ってるだけで、まだ食べたことはありません…。
:え…。
:でも、美味しいという話を聞きましたので、安心してください。
「ほらー!誰も食べてないじゃないですか~!」
「いや、でも美味しいという話を聞いたと言っているし…。」
:モンスターって魔力のお陰で美味しいんでしょ?
:有名な話だな。
:料理人ニキを信じろ…。
『そうよ!料理人さんのレシピ通りに作れば美味しいんだから!』
:ルーシーちゃんの料理人ニキに対する信頼が篤すぎる…。
:もちろんです!美味しくなるようにサポートします!
「わ、分かりました。ルーシーちゃんにそんなに見つめられたら、断れませんね。」
カエデを見つめるルーシーのウルウルした瞳に負けて、ワニ料理を作ることにした。
『やったー!』
「それじゃあ、カエデちゃんとルーシーはこっちを手伝ってくれ!それと、料理人さんはレシピを頼む!」
:はい!まずはクロコダイル・ファイターの肉を一口サイズに切ってください。
:お料理タイム開始!
まず俺は、スキルを発動して《ツボ可視化》によって切りやすいところを見ながら肉を切り分けていく。
—スパスパスパ!
:切った肉には切り込みを入れてください。
:また大和ちゃんの目が紅くなった…。
:料理用のスキルだったりするのだろうか…。
「なるほど、切り込みを入れてっと…。」
:次に、切った肉を容器に入れて、醤油、みりん、料理酒を3対1対1の割合で入れてください。それと、ナツメグと、すりおろしニンニクもあれば一緒に入れて、混ぜてください。
:そんなに調味料持ってきてるかな?
:醤油くらいならあるだけど他は…。
「全部あるぞ!ルーシー、これが調味料だ。カエデちゃんも一緒に手伝ってあげてくれ!」
地上に出る前のダンジョンでの料理は味気なく感じていた。
だから、調味料は出来るだけ豊富に探索前に準備しておいたのだ。
:あるのか…。
:みりんとニンニク瓶は分かるけど、ナツメグまで…。
:このエルフ2人とも食に対する執念がハンパねえ…。
:食べるの大好きなのはルーシーちゃんだけだと思ってたけど、大和ちゃんまで…。
:ダークエルフちゃんの属性追加っと…。
「醤油とみりん、料理酒にニンニク。それからナツメグっと…。」
『調味料を入れたら混ぜて…。』
—まぜまぜ…
『そろそろいい感じに混ざったんじゃないかしら!』
:ルーシーちゃんのまぜまぜ可愛いw
:おてても小さいな。
:それでは、肉をつけ込んだまま30分ほど待ってください。
:30分って長いな…。
:まあ、つけ込むならそれぐらいかかるよね。
:30分経ったらコメントで教えます!
「あ、30分計ってくれる方。ありがとうございます!」
:俺も30分経ったらコメントするよ!
:俺も~。
:私も計っておきます!
『みんなありがとう!』
「30分か。ちょうどいいな。少し気になっていたことがあるんだが、今のうちに話しておいてもいいか?」
「いいですよ。」
『私も大丈夫。』
:話ってなんだ?
:俺らも聞いていい?
:雑談タイムか…。
「ああ、聞かれても問題ない内容だ。むしろ聞いてもらった方が良いかもしれない。」
「それじゃあ、このまま配信を続けておきましょうか。」
『そうね。それで、どんな内容なの?』
「それじゃあ、結論から話そう。俺とルーシーのスキル【はいしん】についての事なんだが…。」
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