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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
漆ノ章 ~PROJECT XX~

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chapter728 女性の謎!?

 その言葉に女性ははっとなり、謝る。


「ごめんなさい。ずぅぅううーーっと飲まず食わずだったから」


 思わず我を忘れた、と女性は申し訳なさそうに謝る。

 それにクインは何かある、と察して首を横に振る。


「ん~」

「……?」


 その反応がどっちなのか迷う女性に、レイリは捕捉。


「気にしないでって言ってますよ!」


 そしてクインは続ける。


「まだ何か食べる?」

「ハハ、流石にこれ以上がっつく訳にh」


 最後まで言えなかった。

 女性の腹部から、凄い音が鳴る。

 それに女性は何も言えなくなる。


「……」

「ん」


 そうしてクインは客間から出て行った。

 その反応に女性は困り、レイリの方を見る。


「えっと……」

「何か持ってくるそうですよ」


 その答えに、女性はレイリに聞く。


「あの子さ、[ん]しか言ってないけど……」

「クインちゃんあまり多弁じゃないんですよ。それに……」

「?」

「交流していると、同じ[ん]でも色々感情籠っているのわかりますよ」

「そういうものか」


 その言葉に、何か遠くを見るような眼をする女性。

 心なしか、その眼は悲しそうだった。


(何かあったのかな……?)


 そんな事を思っていると、クインが戻って来る。


「ん」


 その手には大量のお菓子と様々な種類の飲み物。


「賞味期限近いから、遠慮なk」

「!」


 クインが言い終える前に女性はお菓子に飛びつく。

 そして、卓を埋め尽くすお菓子と飲み物は、あっという間になくなった。


「ふう……」


 そうして女性は、クインが淹れたほうじ茶を飲んで一息つく。

 そして、我に返る。


「……あ。ごめんなさい。全部食べちゃって」

「ん」


 気にしないでと首を振るクイン。

 それに女性は続ける。


「まあこの借りは返すよ。何かして欲しい事はあるかい?」


 そして続けたのは衝撃的な一言。


「例えば……誰か殺したい人とか、滅ぼしたい組織とか、消した方が良い国とかない?」

「は?」

「ん?」


 何か凄い事を言った。


(聞き間違え……だよね?)

(んんん??)


 だが続く言葉は


「色々やって来たからね。殺すのも、滅ぼすのも、消すのも得意だから」


 間違えじゃないと物語っていた。


 その言葉にレイリは唖然としていたが、クインはいち早く再起動。

 そして、気づく。


(!)


 そもそも彼女はオウカの事情を、カナタやヒナタ程ではないが聞いている。

 だからこそ、思い至った。


「あなたはあのゴミ溜め出身だったのね」

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