chapter703 友と其友と……
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その人物――実はオウカとも繋がりがある。
親友の親友だったのだ。
異世界でオウカと付き合いが長かった闇医者ディアン。
そんな彼女には大切な親友がいた。
パナケア。
色々やれるが、一応の本職は外科医であったディアンに対し、こちらは薬剤師。
その専門性では流石のディアンも勝てない。
そして極め付けは戦闘力。
数多の冥刀のチカラを振るえるディアンに比べれば劣るが、それでも高く、生半可な相手なら素手であしらえる。
そもそも医者はガラの悪い連中が客になったり、手負いの患者を狙ってカチコミを仕掛けてくる者がいるという職の特性上、客からは舐められず、かつ患者を守りきる事が必要だから当然と言えば当然。
更に特殊な冥刀を使う事で、体内で自在に薬物を生成できる。
そんな二人――ディアンとパナケアは大切な友人同士だった。
奇しくも表世界からドロップアウトした時期も同時期。
上司ぶん殴ってドロップアウトしたディアンに対し、パナケアは違法薬物を患者に処方して追放された。
『患者を救うためには手段は選ばない』
そんな彼女だからこそ狂ってしまったのだろう。
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そうしてテロを引き起こしたパナケアを止めるためオウカは動いた。
本来ならディアンが動くべきだったが、彼女はその少し前に死んでいた。
『ねえサク。もしパナケアがヤバイ事して、その時あたしが動けなかったら、あなたが止めてね?』
だからこそ彼女と相対した。
だが、敵もさるもの引っ搔くもの。
もう先は無くなって良いと、ヤバイ薬をキメまくり、壮絶な強化を果たす。
凄まじい死闘の末、勝利を掴んだのはオウカ。
だが、問題はそれからだった。
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「まあでもどうにか止める人はいたから、その人物は死んで、散布も止まった」
;良かった……。
;一件落着だな。
;でもさ、中毒者ってどうなった?
視聴者も勘づいたようなので、マユは捕捉説明をする。
「でもねそこからが問題だった」
散布された麻薬の名前は【エンジェルハイロウ】。
摂取した場合、強烈すぎる酩酊感と多幸感を味わえるうえ、依存性と中毒性が恐ろしく高い。
「だからもうあの快楽を味わえないってわかったから、ほとんどが自殺した」
その結果、ただでさえ少なっていた人類は遂に二桁を切ってしまった。
しかも残ったのは馬鹿ばっかり。
「その結果、もう文明維持が不可能になった」
;……
;……
;……
もう誰も何も言わなかった。
そうして配信はお通夜の空気のようになって終わった。
【コソコソ話】
(・▽・)<これがトドメになった訳ですか……。ところでこれの元ネタって……
(㈩*㈩)<忍○の四番目、ウ〇トラマンティガのあの怪獣、仮〇ライダーTHE NEXTで組織がやろうとした事の悪魔合体。
(#ー#)<合体事故起こして、大惨事になってんぞ!?




