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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
陸ノ章 ~New × Generation~

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六百二十八話目「カレこそが、カレこそが」

 ******



 そんな幹部四人にしか現れないリーダーは緑色のジャケットの男――イガラシ=ヒビキ。

 戦い方はナイフとチャカを使ったオーソドックス(?)なスタイル。そこに振動属性の魔法を混ぜて戦うため、攻防、近中遠、360度隙がない。

 実は一番の新参であるミナミダに無傷で勝利した程。

 これに加えてモンスターを作り出す事まで可能なのだから、もう手に負えない。

 幹部四人は全員がイガラシをリーダーと認めていた。


 なのだが、実はイガラシは表向きのリーダーに過ぎない。

 本当のリーダーが存在する。

 それが――クモタ=サワアキという普通の男。

 実は程々の地位にいて、クランを見ているのだが、その見た目状誰も気にも留めていない。

 それを利用し、裏で彼がイガラシに指示を出し、クランを運営をして、モンスターを作り、カード化している。


 今回の人間狩は人数が多いからこそ、ほぼ全員が出張っており、この二人も出張っていた。

 この会話も見つからないようにおこなわれた。

 なのだが……



 ▼▽▼



 イガラシがその場から消えたと同時、クモタは動く。

 匣から出したのは多彩なオブジェクト。

 多種多様なモンスターの遺骸もあれば、一部分も存在する。

 金属や木材もあり、幻想金属もあれば、樹齢が三桁四桁の霊木まである。

 

 それらを辺り一面に広がる様に設置する。

 そして、中央に立ち、両手を合掌。集中し始める。

 詠唱や手印をしなくても、集中すれば術技は発動可能なのである。


 暫くすると、オブジェクトが変化していく。


『GAAAAAA……』

『GYAGYAGYA』

『GIIIIII』

『KARORORORORORO』

『KYUUUUUU』

『KIRIRIRIRIRIRI』


 そして数多のモンスターが生まれる。

 それにクモタはカードを出す。その数はモンスターと同数。

 投げるとモンスターがカードに取り込まれ、彼の元に戻る。

 それを確認して、彼はカードを右手に集めると、左手を空にする。

 すると、全く同じモノが生み出される。

 暫くその作業を続けていたが……


「……」


 突如、その動きが止まる。

 そして、斜め後ろを見る。

 そこには何も居ないのだが……


「出てこい」


 カードを仕舞い、代わりに違うカードを出す。

 そこから出て来たのは、天使模したような大砲。

 ソレがエネルギーの砲撃を放った。

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