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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
陸ノ章 ~New × Generation~

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五百七十七話目「カノジョらの夜の会話」

 ■□■□



 そうして食事を終え、身支度をしてから、もう寝る事にする。


「見張、任置」

「わたしたちは寝なくても活動に支障はない」


 見張りはネラの機械アリとマユがやってくれるらしい。

 なのでオウカとミユは寝る事にする。

 持っていていた寝袋に包まり眠る事にする。


「おやすみ」

「おやすみなさい」


 寝つきが良いので二人共あっという間に夢の中。

 それを確認すると、マユとネラは見張りを開始。


 ネラは機械アリをあちらこちらに配置する。


(情報、怪物、隠密。注意)


 ステルス持ちのボスがいるらしいので、注意をしておく。

 少しの力を込めただけで引き千切れる糸を辺りに張り巡らし、機械アリにそれを咥えさせておく。

 こうすれば見えず、聞こえず、匂いもない相手でも感知可能。


(極稀、通抜、怪物、存在)


 まあそれでも潜り抜けて来るのがいるが、そういうものはどうしようもない。

 

 一方、マユは辺りを警戒しながら考える。


(今日は順調にいった)


 チラリと寝息を立てる二人を見る。


(幸いコストが重かったり、インターバルが長い術技は使ってない)


 消耗したのは、体力と気力くらい。明日には回復しているだろう。


(中ボス二体はどうにか、今日みたく倒したいけど……)


 ふぅ、と息を吐いてマユはボソリと呟く。


「上手くいくといいな」


 その言葉が聞こえたのか、ネラがやって来て問いかける。


「何話?」

「明日の攻略」

「納得。後三」

「うん。情報がある二体はまだ良いんだけど……」

「最後……」


 このダンジョンの最後のボス。情報がほとんど無いのだ。


「わかっている事は、四体のモンスターを従えていて、蘇生も可能」

「其大、丈夫?」

「?」

「二体、撃破。無駄」

「ああ、それは平気らしい」


 情報に拠れば、ボスの蘇生は時間がかかるとのこと。


「後、これは予想だけど、攻略中は考えなくて良い」

「其心?」

「例えばだけど、ネラは特殊な機械アリ作りながら戦闘出来る?」


 その問いかけにネラは少し考えてから答える。


「難思」

「でしょう? だから」

「納得」


 ダンジョンボスも戦闘しながら、中ボス蘇生は難しいだろうという判断だった。


「まあ長くは掛けられないと思うけど」

「出来、早終」

「そうね」


 そして二人は見張りを再開した。

 外敵は無く、夜は平和に過ぎて行った。

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