第499話:野菜より肉を、肉は焼いて。
【前書】
(・▽・)<次話でこの章は完結します
(・▽・)<描写が足りないとか、ここがもっと見たいという要望があれば
(・▽・)<サポパスでやろうかなと思ってます。
(・▽・)<……まあ執筆時点(七月)でサポーターいないんですけどね……。
(#ー#)<まあこんな文章じゃ出来ねえよな。
(・▽・)<ぐは!?
(㈩*㈩)<地道にやるしかない。
(・▽・)<皆さん! 応援お願いします。
(・▽・)<眼に見える成果がないと、やる気が減っていくので!
ヒナタの体を張ったボケ(?)も終わり、義手を戻したヒナタとマリアは席に座る。
「二人一緒とはな……」
「途中で会ったの」
「色々な事を話せました」
意味深な笑みを浮かべる二人に、オウカは問いかける。
「何を話したの?」
「「内緒」」
笑う二人を見て、微笑ましい気持ちと不安な気持ちに襲われる。
すると、そこへ……
「遅れたでござんす!」
「間に合ったようだよ」
マックスとシロがやって来た。
ジョージが問いかける。
「用事は終わったのか?」
「何とかでござんす……」
「ああ」
二人が席に着く。
ふとオウカが時間を確認すると、集合時間はあと僅か。今回のメンバーで足りないのはあと一人。
(アシヤ先生……)
実は一緒に行こうと誘ったのだが、まだ仕事があると言っていたのだ。
壁の時計の秒針が、集合時間丁度を指したその時……
「ギリギリ~」
狩衣姿のキョウコが飛び込んで来た。
「遅刻~?」
「いえ、丁度です」
「ギリギリとも言いますわね」
ジンナとベニバナが律儀に答えた。
………………
…………
……
そうして打ち上げと開始となった。
店員が持ってきてくれた食材を網で焼いていく。
「……」
「モグモグ」
「口で言うんだ……」
全員ほとんど喋らず黙々と肉を中心に食べて行く。
沢山頼んだので、取り合いになる事もあまりない。
野菜もあるのだが、あまり食べない人が多い。
………………
…………
……
食べるペースが落ち着いて来た頃、マリアがオウカに話しかける。
「サク様」
「うん?」
「その腕はどうですか」
その言葉に食べるのを一旦止めて、左腕を見せる。片方だけ手袋を付けているので、それを外すと……
「「!?」」
幾人かが息を呑む気配が伝わる。生身の腕ではなく黒い腕が出てきたからだ。
「そ、それって……」
「馬鹿の置き土産だな」
経緯を説明すると、幾人かが顔を顰める。
それにオウカは手袋をつけ直して続ける。
「まあ、チカラ無くしたからね。ありがたい」
その言葉にルラがふと気になった事を訊ねる。
「戻らなかったのですか?」
「……ええ」
実はあの後、オウカはワクイを連れ帰っていた。
曰く。
『この外道には、生まれてきた事と、生きてきた事を後悔させてから、地獄に落として、跡形も無く消す』
穏健な面々が止めようとしたが、オウカの凄まじいプレッシャーに誰も止められなかった。
なので始末が着いたら報告する事にはなっており、完了の報せをルラとキョウコは貰っていた。




