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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
伍ノ章 ~無尽蔵の略奪者と破滅の装置~

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497/712

第497話:後始末、終わるまでが騒動。

 ★☆★☆★



 こうして今回の騒動は決着した。

 “大教授”の発明は完膚なきまで破壊され、部品の欠片より聖霊教が回収した。


 マリアは首を捻る。


「これで大丈夫なのでしょうか?」

「そのはずである」


 ノワールがそう言った。

 実際、少しずつ戻って行った。


 そして、カチコミに赴いた愉快なメンバー。


 全員大なり小なり傷を負っていたので、問答無用で病院に叩き込まれた。

 幸いな事にほぼ全員が、数日で後遺症もなく回復した。


「病院食は味薄いですね……」

「姐さん元気ですね~」


 これは余談だが、一番早く復帰したのが、一騎当千して一番ズタボロだったルラである。

 ……なんなんだアンタ。


 流石にやった事がやった事なので、彼らもある程度の罰は覚悟したが、抜き打ちの訓練と言う事で無理矢理誤魔化した。

 ……まあ聖霊教とキョウコが根回しに動きまわった。


「大丈夫なの?」

「今回は全面的にあっしらの責任でござんすので」


 マックスはこう語った。


 装置を破壊してから翌日、休眠状態だったマユとネラも目覚めた。

 彼女らの最初の行動は……


「「御免(ごめんなさい)」」


 オウカに土下座で謝る事だった。因みに二人共人形態になっている。


「危ない時に何も出来なくてごめん」

「本当、申訳」

「ふ、二人共頭上げて……」


 流石に女の子二人に土下座させているのは、何か居心地悪い。

 なので、どうにか顔を上げて貰った。


「そうだ。マユ」

「何?」

「お前に会わせたい人がいるんだよ」


 そして、再会が叶った。


『久しいな。刹那』

 

 須臾の登場にマユは目を見開き、口をポカンと開ける。そして……


「ロリコン!」

『フェミニストだ』


 第一声は罵倒だった。

 そうしてから、色々話を始めた。

 オウカとネラ(蟻形態に戻った)は離れる。


「サクヅキ=オウカはクールに去るぜ」

「同意」


 暫くして戻ると、そこにはマユが一人で立っていた。

 その寂しそうな背中を見て、オウカは後ろから抱きしめる。


「!? サク……」

「嫌なら離れるけど」

「良い。暫くこのままで」


 マユはオウカの手を握りしめた。


 こうして全て解決した。

 だが、ずっと授業に出れてなかったオウカは補習と相成った。


「俺悪くないのに……」

「まあ仕方ない」


 ちなみにヒナタも一緒。丁度休んでいた時期と期間が似たようなものだったので、二人一緒に昴咲で受ける事になった。


 そして、二人共無事に進級が決まった。

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