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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
伍ノ章 ~無尽蔵の略奪者と破滅の装置~

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493/712

第493話:それは完全に、ガチャと言える。

 △▲△



 時間はオウカ達が須臾叢雅に会い、冥刀の説明を受けている所まで戻る。

 【ムジョルニア】の説明が終わり、次は肝心要の【グウェンゾライ・アプ・カイディオ】の説明を始める。


『君達は知っていると思うが、冥刀……その原点である天剣は儀式のための儀礼剣なのだよ』

「「全く知らないんですけど」」

「今は置いておいてください」


 知らない面々にルラが注意する。

 話の腰を折られては堪らない。

 

 須臾は説明を続ける。


『そして、叢雅一門でなくても優秀な刀工はいる。それらの武器を利用できるようにと作ったのだが……』


 溜息を吐く須臾。

 その様子にシロは察する。


「代償が重かった?」

『重いというか厄介でね。欠点系なのだよ』


 欠点の代償というのがある。

 奥義を持っていても、使用に条件があったりするのが入る。


『そうだな……。サクヅキ君。そこに落ちているスコップがあるだろう?』

「これですか?」


 何の変哲もないスコップ。

 因みに以外と便利であり、槍代わりの武器としてどこぞの元殺人鬼は使った事がある。


『それを冥刀化してみてくれ』

「……わかりました」


 スコップに触れて発動。


「〈チェック〉」


 その言葉と同時、スコップが輝き、消滅した。


「は?」

「へ?」

「うん?」

「わふ?」

「ござんす?」

「ああ、そう言う事か……」


 ほぼ全員思っていたのと違う結果に、変な声を出してしまう中、シロだけが察する。

 そして須臾に確認する。


「確実に冥刀化できる訳じゃないんですね?」

『その通り』


 須臾曰く。

 【グウェンゾライ】は冥刀でない武器・道具に、補正・変形・能力を付与し、疑似的な冥刀にする。

 ただし、確実に冥刀化できるとは限らず、失敗すれば消滅する。

 オウカが恐る恐る訊ねる。


「ええと、どれくらいの確率ですか?」

『概算は一%くらいだね』

「「低!?」」


 その場の全員ツッコミを入れる。


『まあ、腕の良い刀工の作品なら確率が上がるし、それより低い物もあるけど』

「最大でどれほどでしょうか?」

『一割』

「「やっぱり低い!?」」


 【ルンペルシュティルツヒェン】以上の問題作と言った意味を理解した一同。

 だが、問題はそれだけではなかった。


『しかも……』

「「まだ何かあるの!?」」

『補正・変形・能力は過去・現在・未来の冥刀からランダムに選出される。当たりもあれば外れもある』


 つまりは使える武器になるかは完全運次第。


「ガチャじゃねーか!?」


 ジョージのツッコミに一同頷いた。

【コソコソ話】

(#ー#)<……(絶句)……。


(・▽・)<これ私の愛刀を遥かに超える問題作じゃないですか?


(㈩*㈩)<うん。だからあの変態も仕舞っていた。それを戦闘狂が見つけた。


(・▽・)<【ルンペル】は石ころすらも冥刀に出来るのに……。


(㈩*㈩)<まあこれも出来なくはない。確率凄く低いけど。


(㈩*㈩)<でも……その分かなり強力になる時もある。


(㈩*㈩)<後、一つずつじゃなくて複数一気も可能。


(・▽・)<十連ガチャみたいですね。天井とかないんですか?


(㈩*㈩)<ない。


(#ー#)<糞ガチャじゃねーか!?

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