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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
伍ノ章 ~無尽蔵の略奪者と破滅の装置~

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488/708

第488話:最後の一刀、これで決まる。

 ☆★☆★☆



 【ミストルティン】

 コジュウロウがストックしていたモノの一つ。

 ハイリスク・ハイリターンの不可思議の作品で、あらゆる防御を突破する事が出来る。特殊な防御や条件防御、再生力が高い者や不死身まで突破可能。


 強力なように思えるが、勿論代償は存在する。

 それが防御力が零になる。ゲーム風に言うなら、どんな装備をしようが、防御力が零になる。

 下手をしなくても、相手の軽い牽制で死にかねない。

 つまりは回避するか、剣で防御するか、受け流すしかない。


 なのだが、【レッソワニー】の場合、再現されるのは、能力だけで、代償はない。……なのでコジュウロウはノーリスクで【ミストルティン】を使っているようなもの。


 そして、この【ミストルティン】は使い手を完全に認めると、使い手の体にヤドリギのように取り付き憑依するようになる。


 これを利用して、普段のコジュウロウは刀身の存在しない刀を佩刀し、戦闘時に毎回刀身を形成するようにしていた。

 本来はそんな必要ないのだが、見せかけの刀をブラフとして利用しているのだ。

 相手が武器を取り上げたと油断した所をバッサリやる事がある。



 ◇◆◇◆



「あの一撃に残っていたのか……」

「そういう事でござる。そして」


 一拍置いて答える。


「コレは冥肌鏤骨(オストラコン)ではござらん。所有者は拙者でござる」

「つまり……奪えない?」

「然り。何かのために取っておいたんでござるよ」


 友ならば、何かを友に遺すべき。

 そう思ったのだ。


「今がその時なれば」


 コジュウロウが両手を翳す。するとその手に刀が二本現れる。

 柄、鍔、鞘、そして外見からは見えないが刀身――全てが漆黒の太刀。

 フック状の義手でも物を掴む位はできるので、器用に左右で持っている。

 そして、義手で持っていた方をオウカに投げる。


「おっと」


 受け取ったオウカに告げる。


「とは言えただ渡すのでは芸がない。戦り合うでござる」


 その言葉にオウカは苦笑する。


「お前らしいな」


 そうしてオウカは受け取った刀を構える。


「とは言え、時間もないので、一撃にて」

「ん」


 両者奇しくも抜刀の構えを取る。

 お互い睨み合う。そして――


「フッ」

「ハッ」


 次の瞬間、お互いの位置が入れ替わっていた。

 そして――オウカが膝を付くと同時、コジュウロウの体が消え始めた。

【コソコソ話】

(・▽・)<あの馬鹿も色々ストックしているんですけど、


(・▽・)<【ミストルティン】以外のもヤバイのがチラホラあるんですよね……。


(#ー#)<どこぞの戦闘狂みたくにか?


(・▽・)<アレの場合、弱点潰しが多いですから、まだマシなんです。


(㈩*㈩)<具体的には?


(・▽・)<【ジークシュベルト】、【パラシュ】、【ナーゲルリング】などなど。


(㈩*㈩)<……(唖然)……。


(#ー#)<そんなにヤベエのか?


(㈩*㈩)<……取り乱した。全部曰く付きで、完全破壊・廃棄済みだから。


(#ー#)<は!? それってヤバイんじゃ……


(㈩*㈩)<ま、まあ同じ完全破壊・廃棄済みの【スラエオータナ】よりマシ。


(#ー#)<バイオハザード起こして国滅ぼしたのと比べんな。


(㈩*㈩)<簡単に言えば……。まあネタバレ込みだけど――



【ジークシュベルト】黄金剣。敵に対して、バフ、特攻特防、ステータス向上などが時間経過に応じてかかる。使い手は全員嵌め殺しに合って死んでいる。


【パラシュ】斧。殺戮による強化。殺せば殺すだけ補正強化。所持していて十全に使えている場合、危険人物と見なされて即刻討伐対象となる。


【ナーゲルリング】準天剣。『重力剣』の対。力の剣。簡単に言えば……ワ○・フォー・オール。ただし流石にアレらは不可能。それが出来るのはまた別の剣。



(#ー#)<何かサラリと凄い事書かれてる!?


(・▽・)<……まああの馬鹿だから上手く使ってた部分もありますね。

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