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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
伍ノ章 ~無尽蔵の略奪者と破滅の装置~

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482/713

第482話:殺す前には、絶望を。

 ◇◆◇◆


 時間は戻る。

 オウカとワクイの戦いは、一方的な展開となっていた。


 オウカが追い詰め、ワクイは追い詰められていた。


(何で! 何で?)


 意味がわからない。

 手札はこちらが圧倒的に有利。なのに不利になっているのはこちら。


(認める。近接じゃ勝てない)


 ワクイは攻め方を変える。瞬間移動で間合いを離す。


「この!」


 そして、武器を銃火器にして切り替え、弾幕を張る。向こうは近接系の武器しか使っていない。ならば行けるはず。


 だが。


「想定内だよ」


 オウカが出したのは身を隠す程の大きな盾。それを片手に身を隠して突進。

 それにワクイは、ロケットランチャーを出し発射。火力による撃破を狙いに行く。


 着弾、爆発。煙が上がる。


 そして、煙が晴れると……


「な!?」


 あったのは盾だけ。オウカがいない。


「ど、どこn」

「隙だらけだよ」


 最後まで言えなかった。

 いつの間にか背後にいたオウカ。手にはドス。


「怒りを乗せてぇ、ブッ刺しー!」

「く……」


 腹部を狙ったが、ギリギリ躱される。

 そのまま離れ、距離を取るワクイ。


(上手く躱すな……)


 内心思うオウカ。


(きっと修練をしてきたんだろうな……)


 その熱意を別の方向に行かせなかったのかとも思ったが。


「ま、どうでもいいか」


 声に出す。

 どうせコイツには未来はない。


「俺が奪うからな」


 その眼はどこまでも冷たい。

 とは言え、ただ殺すのでは飽き足りない。


(絶望を与えてから殺す)


 だからこそ、オウカは口を開く。


「お前、そのチカラ、色々条件があるんだろう?」

「!」


 図星だった。


「多分だけど、クロスとか、特殊なスキルじゃないと奪えないんだろう?」


 その通りだった。


「んで、どういうのか理解した分しか奪えない」


 だからこそ、彼にはまだチカラが残っている。

 【クリドゥノ・アイディン】のチカラの一部や、【ティルヴィング】が遺したチカラはまだ残っている。


「そして、そのチカラもう使えないんだろう?」

「!?」


 ワクイの表情が変わる。

 どうやら図星らしい。


「俺のチカラ、奪いすぎ。恐らく結構無理したんだろう? だからもう使えない」


 その言葉にワクイは――咆える。


「ああそうだ! もう誰からも奪えない! 残っているチカラを使うしかない」


 否定せず、肯定する。無理に否定すればバレる。


「でもな、まだ使えるチカラはあるんだよ!」


 そして、ワクイは奥の手を切った。

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