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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
伍ノ章 ~無尽蔵の略奪者と破滅の装置~

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第477話:強敵なる、四色騎士。

(今の一撃、直撃していれば盾ごと粉砕出来たのに……)


 内心しかめっ面をするマリア。

 【カズィクル・ベイ】は生半可な防御どころか、大抵の防御を貫通出来る。幾ら数値が高くとも、零をかければ、零になってしまうのと同じ道理。

 なのだが、黒騎士は盾で上手く受け流した。


 溜息を吐いて呟くマリア。


「本当に誰? こいつら雑魚とか言った奴?」

「「お前だよ!!」」


 その場の全員のツッコミを貰ってしまう。


 実際この四騎士はかなり強かった。

 単体でもかなり強いうえ、連携までしてくる。

 しかも、持っている能力のせいで、こちらの利点まで削いでくる。



 蒼騎士の竜巻によって、マックスの【エル・フマドール】の煙が散らされる。

 白騎士が設置するトラバサミのせいで、スピードを活かす面々の機動力が生かせない。

 朱騎士は飛行して攻撃を仕掛けて来るので、空に気を配らなければならない。

 そして、黒騎士は要所要所でサポートを挟んでくる。



 そんな中、気になる事をマックスは呟く。


「ところで気になったんでござんすが……」


 隙を見て煙草を吹かしながら続きを言う。


「こいつら……なんでござんすか?」

「わからん。知らん」


 マリアの答えはけんもほろろだった。

 だが、残り二人は分析している。


「匂いは人に近い。多分クルセイダーである」

「しかも……どう見ても二つ……いや三つか四つ持っている」

「「は!?」」


 ノワールは匂いで分析し、ジョージは鋭い感覚で見極める。

 だが、聞き捨てならない言葉に聞き返す同僚二人。


「そんな馬鹿な!?」

「キャパシティが弾けるでござんす……」


 クロスはガチャではあるが、お手軽な特殊能力。とは言え、容量は存在する。

 二つが限界であり、三つ以上は無理。実際、三回目以降のナノマシン投与は生存率ゼロである。


 それを聞いたマリアがふと呟く。


「抜け道があるんじゃないのか?」

「「……う~ん?」」


 考える一同だったが、相手はそんな隙を与えない。


「カァーッ!」

「ハアァーッ!」

「ハハハハハハ!」

「ハァ……」


 一気に間合いを潰してくる四騎士。


「チッ、考えるのは後だ!」


 ジョージが拳銃を四丁に切り替え、弾幕を張る。

 スピードが鈍ったところを、残り三人が突撃。

 そうして入り乱れながら激突した。

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