第465話:全て撃ち抜け、四丁拳銃
抜錨された冥刀に警戒するロボ。攻撃を仕掛けずにこちらの様子を伺っている。
その行動と、先程のバリアを見て、ジョージは確信する。
(オートじゃない。誰かがマニュアルで操作してる)
彼の考えは正解。
外ではロボが次々倒されているので、とある部活の生徒達が操作している。ちなみに改良済。
「どうした? 来ないのか?」
拳銃四丁によるジャグリングをおこないながら問いかけるジョージ。
「来ないなら、こっちから行くぜ」
ジャグリングしながら、一気に間合いを潰すジョージ。
ロボは弾丸を放つが……
「《ピースメーカー・グシスナウタル》、《キャバルリー・フレムサ》」
四丁の内、二丁の拳が発砲される。
弾丸は直進する……だけに留まらない。
時に曲がり、時に跳ね、相手の弾丸を撃ち落とす。
全てが撃ち落とされる。しかも相手より少ない弾の量で。
だが、ジョージは止まらない。
「《フロンティア・フラウグ》、《アーティラリー・フィーヴァ》」
滞空する残り二丁を蹴りで発砲。
ロボの銃口に、弾丸を入れ込ませ撃てなくする。
「行こうか……スリマ」
そして、改めて四丁を同時発砲。
カメラ、センサー、関節部にまで弾丸を当てロボの動きを完全に止めた。
「一丁上がりっと」
そうしてその場を離れた。
その直後、ロボが爆発した。
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【オルヴァル=オッド】
ガンスミスである弾指叢雅の作品の一つ。
納刀時はリボルバーなのだが、抜錨すると四丁の拳銃になる。
二丁一対ならぬ、四丁一対という変わり種。
補正は高く、かなり高いステータスバフがかかる。身体能力だけでなく、五感にも強化がかかる。射撃補正としての、〈弾丸作成〉、〈自動装填〉、〈弾道操作〉は持つが、コレらは他の作品も持っている……場合が多い。
変形も高く、色々可変する。バレルが伸び長距離用になったり、サイレンサーが付いて暗殺がしやすくなったりする。そして、四丁小型拳銃から二丁の中型拳銃になったり、一丁の長銃にもなる。
能力はない。銃や自身を空中に留めておける。そして、四つの拳銃にはそれぞれ名前があり、実質四つの冥刀を使っている状態となる。だからこそ、性能は凄まじいのだが、使い手は必然的に、曲芸のような戦闘を強いられる。
だが、器用なジョージにとっては相性抜群だった。
【TIPS:オルヴァル=オッド】
(㈩*㈩)<説明は本文でやっちゃったから捕捉説明。
(㈩*㈩)<裏銘は〖コルト〗。真名は『スリマ』。
(㈩*㈩)< 元ネタは、北欧神話の、
(㈩*㈩)<オルヴァル=オッド(矢のオッド)が操る三本の矢。
(#ー#)<マイナーで誰もわからねえよ。
(・▽・)<代償はもしかして……試練系?
(㈩*㈩)<正解。曲芸みたいな事をさせられる。




