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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
伍ノ章 ~無尽蔵の略奪者と破滅の装置~

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452/713

第452話:交わす言葉と、交差する言葉

 ◇◆◇◆



『――という訳だ』


 説明を終えた須臾叢雅。


「そうなのか……」

「……」


 マリアは納得した。

 一方、オウカは知っていたので復習になった。


 それに須臾の視線がオウカへ向く。


『そっちは知っていたようだな』

「向こうにいたので」

『そうか』


 須臾も納得してくれた。

 そして、彼は嘆かわしいという表情を作る。


『こちらの住人は使っているのにあまり知らないようだな……』

「それはそうですよ。こちらで作られたモノじゃないし……」


 一拍置いて続ける。


「こっちじゃ作成出来ていない。というか貴方方が死んでから、修理するのが限界ですし」

『そりゃあそうだ』


 真顔で須臾は言った。


『そういう風したのだから』

「まあ悪用する人絶対出ますもんね……」

『……その言い方から察すると君は知っているのかね?』

「ええまあ……」


 旅の最中で、色々知った。

 でも……


「墓場まで持って行くのでご安心を」

『ならいい』


 その会話を聞いていたマリアは口を挟まず聞いていた。


(何か深刻そうだな。触れずに置こう)


 そう思った。



 ******



 次の日。

 丁度全員揃ったので、朝食の席で今後の予定を話し合う。

 メニューはルラが作ったパンケーキ。


「うん、美味い」

「確かに」


 シロとマリアが同意する中、オウカは……


「俺が作るのより、フワフワしてる」


 少し悔しそうだった。

 オウカの料理はプロには及ばないが、それでも上手な方。そして、相手はメイドなうえ、偶に作るパンケーキなので、悔しいのである。


 そんな彼にルラが声を掛ける。


「よろしければ、隠し味教えましょうか?」

「是非お願いします」

「わかりました。実は――」


 そんな和やかな時を過ごした後、今後の予定が話し合われる。


「では吾輩が仕切るのである」


 ノワールが音頭を取る。異議は特に無さそうなので、続ける。


「これからどうするかであるが……」

「カチコミましょう」

「「そればっかり!?」」


 ルラの前と同じ意見にツッコミが入った。

 嘆息したノワールが反論する。


「まだ装置の場所も不明であるうえ……」


 視線がオウカを捉える。


「オウカは、まだ戦力不足である」

「行けなくはないですよ」


 オウカはこう言うが、実際【グウェンゾライ】のある欠点のせいで、まだ不完全。


『アッハッハ』

「「お前のせいだろ!?」」


 笑う須臾にもツッコミが入った。

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