第402話:厄災の如く、見参
そうして夕飯を作り終わり、ワイワイ言いながら食べている時だった。
「食事中失礼しますぅ~」
声が聞こえた。
そこにいたのはチンピラ数名。その手には角材や金属バットなどの武器を持っている。
「清掃業者で~す。ゴミを片付けに来ました!」
そして、彼らは老人達に襲い掛かった。
「死ねよゴミ共!」
「ぐへ!?」
「家が無いんなら死んでいいだろう」
「ぎゃあ!」
彼らは歪んだ思想を持っていた。
だからこそ、このホームレス達を狙ったのだ。
この場にいるのは全員が老人なうえ、碌な自衛手段など持たない。
彼らが全滅するのも時間の問題だった。
そして、一人が持って来たポリタンクの蓋を開け、灯油をかけようとする。
「ゴミは焼却滅菌しなくちゃなあ」
「ああその通りだな」
後ろから声が聞こえた。
聞き覚えのない声に振り向くと、そこにいたのは見覚えのない者がいた
フードを目深に被った性別不詳。
「それ貰うわ」
「あ……」
フードは灯油の入ったポリタンクを奪い、持っていた奴にかける。
「冷た!?」
そして、ライターとティッシュを出す。火を灯し、ティッシュに引火させ……
「ゴミは焼却滅菌って言ってたな」
「や、やめ……」
「ゴミはお前らだろう」
フードは燃えるティッシュを男に落とす。すぐさまその火は全身に燃え広がる。
「あ、熱い―!?」
「うるさい。静かに燃えろ」
燃える男の膝を蹴り、関節を逆にする。これで歩けない。
「み、水をかけて―!?」
男は叫びながら焼け死んだ。
それに仲間達は喚き始める。
「い、いきなり殺しやがった!」
「テメェ、何なんだ!?」
それにフードは答えず、問いを投げかける。
「なあ、何でお前らは懸命に生きてる人を殺そうとするんだ?」
フードは老人達を庇うように立つ。
「わかるように答えてみろ」
それに彼らが返した言葉は……
「オレ達はボランティアをしてるんだよ!」
「ゴミ掃除は立派な社会貢献だろう?」
耳が腐る戯言だった。
この言葉を聞き、フードは静かに告げる。
「よくわかった。お前らは汚物だ。この世に居ちゃいけない」
そして、
「惨たらしく死ぬがいい」
「うるせえ! 死ぬのはお前ー」
その言葉にチンピラの一人が突っ込んで来た。
「何だ視力がいらないのか。では眼球を潰そう」
「アギャ!?」
フードはカウンターで光を奪う。
そして、眼を付いた状態で――
「フン!」
「ガボォ!」
チンピラを後頭部を地面に思いっきり叩きつけた。




