表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
肆ノ章 ~ヴェンジェンス・イズ・マイン~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

395/716

cccⅹcⅴ 再会した相手はだれなのか

 ******



 ふと意識が浮上するオウカ。


(俺は確か……)


 ヒナタの復讐を手伝って果たし、眠くなったので目を閉じた所までは覚えている。


(あの時は背中合わせだったのに、今は寝転んでいる)


 それより気になる点がある。


(寝相でなる可能性があるから、それはどうでもいい。頭の下に柔らかいものがある)

 

 何だろう? 

 眼を開けると、そこに映ったのは逆さの女性の顔。


「え」


 この状況から膝枕をされているのがわかった。

 だが、驚く事はそこではなかった。


「どうしました? 随分と驚いた声ですね」


 それは目隠ししている袴姿の女性。

 彼女をオウカは知っている。


「か、カスミ?」

「はい。ワタシです」


 盲目の剣姫。オウカの異世界の友達の一人。


「な、なんで……?」


 彼女は死んだはず。そして……

 その言葉にカスミは笑って告げる。


「夢ですからこういう事もあります」

「それもそうか」


 納得するオウカ。

 ふと気になったので訊ねる。


「……俺は死んだんじゃ?」

「いいえ。アナタ()死んでません」


 アナタはこの程度では死なないでしょう? と続ける。

 少し含みある言い方が気になる所だが……


「アチラは――()()次第ですけど……」

「?」


 少し遠くを見るような仕草をするカスミ。

 そして、オウカの方を向き直り笑う。


「ああ、こっちの話です。気にしないでもいいです」


 カスミの手がオウカを頭を撫でる。

 少し気恥ずかしさを感じながらも、されるがままのオウカ。

 撫でながらカスミは口を開く。


「オウカ」


 モンセラートが愛称を付ける前なので彼女はこう自分を呼ぶ。


「ありがとうございます」

「? 何が」

「ワタシとの約束、覚えていてくれて。そして守ってくれて」

「当たり前だろう」


 それにオウカは断言する。


「俺は約束は守るんだ」

「ええ、知ってます。よく、とっても」


 そして、カスミの手が頭から滑り、頬に到達。そのまま掴み引っ張る


ふぁふぃふぉふふ(何をする)ー」

「ウフフ」


 オウカの抗議に微笑むカスミ。


「自分を大事にしない人への罰です」

「|ふぉんなふぉふぉふぁいふぉ《そんな事ないぞ》」

「眼を見て言えます」


 眼隠しているじゃない、とオウカは内心を思う。

 そして、暫く引っ張り満足したのか頬から手を離す。


「もう少し話しませんか?」

「いくらでも」


 そうして二人は他愛ない話を続ける。

 特に多かったのはオウカの近況。

 オウカは意識がなくなるまで、カスミと語り合った。

【後書】

(・▽・)<こういう回はまたやるそうです。私も出ますかね? わくわく♪


(㈩*㈩)<このコーナーに出てるから、望薄じゃない?


(・▽・)<そんなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ