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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
肆ノ章 ~ヴェンジェンス・イズ・マイン~

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391/709

cccⅹcⅰ 最後は一体どうするのか

 ヒナタの【パダルン・レドコウト】には【カリュブディス】が融合している。

 【カリュブディス】のチカラは捕食。それは空間や次元ごと齧り取る事が可能。彼女自身はもう死んでいるが、そのチカラ自体は外套に受け継がれている。


 だからこそ、エドリーゲインの防御や耐性を空間ごと削り取ったのだ。


 普通の人間なら六等分されれば絶命する。

 だが生憎と、エドリーゲインは普通ではなかった。

 

(チィ、こうなったら……)


 エドリーゲインは特殊な手術により、頭部さえ無事ならどうにかなる。

 そして、最後の奥の手として、胴体部分に爆弾が仕込んである。いわゆる自爆。

 その破壊力は凄まじく、半径数キロを爆破可能なうえ、自身にダメージはない。


(じゃあな……)

 

 だが起爆寸前、外套の胸部から出て来た巨大な顎が、分割部分の胴体部を噛み砕く事で防がれた。

 そうして全ての手札がなくなったエドリーゲインは地面に落ちる。

 もうなすすべがない頭部をオウカは見下ろす。 切れた左腕がひとりでに戻る。


「さあ、トドメと行きたいところだけど……」

「!?」


 それと同時に、外套が元のデザインに戻る。更にマントのようになってしまう。

 時間切れだった。


「もう俺は動けない」


 そう言って座り込む。

 そして、マントを自身の影に沈め、少しして何かを引っ張り出す。

 それは――ヒナタだった。


「ヒナどうぞ。トドメよろしく」

「え……サク!?」


 ヒナタはその言葉に驚いた。

 彼女もかなり消耗しており、満身創痍。


「ありがとう。お言葉に甘えていかせてもらう」


 それでも、立ち上がって見せ、距離を詰める。


「簡単に死ねると思うな……」

「(手足がない……、それどころか動けねえ。)うおぁあ、ちょ、ちょっと待て」


 もうこの男に出来る事は何もない。

 ヒナタは上からじっとりと見る。その顔は悪鬼そのもの。


「全員の恨みを載せて――撲殺してやる」


 そして、魂の拳が振り下ろされる!


「まずはとうさんの分」

「ゴオオ……」

「かあさんは眼が見えなくなってた!」

「ガァ、グ」


 二発目は目つぶし。眼球を潰し光を奪った。


「これはツクヨの分」

「ゴッ!」

「これはホシマルの分」

「ガッ!」


 ヒナタは妹弟の分も殴る。

 エドリーゲインは、何も見えない世界で殴られ続ける。

 その拳こそ、ソラナキ=ヒナタの怒りだった。

【コソコソ話】

(#ー#)<そういえばさ


(㈩*㈩)<何?


(#ー#)<お前さ、ソラナキに機体型の冥刀あげるとか言ってたけど、結局どうなったんだ?


(㈩*㈩)<ああアレ? 結局貰わなかった。


(#ー#)<え。何で?


(㈩*㈩)<相性が悪くて使えるのがなかった。


(#ー#)<まあ複数持ってたし、しょうがないか。

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