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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
肆ノ章 ~ヴェンジェンス・イズ・マイン~

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384/707

ccclⅹⅹⅹⅳ 相手が硬い理由はなにか

(スキルで取っている?)


 レアやユニークならそういうモノもある。だが、キャパシティやスロットに限界はあるはず。


(ん?)


 何かにひっかかりを覚えるヒナタ。


(付加や増設の手段の一つに移植ってあるけど、限界はある)


 臓器移植のように、他者からソレらを移植可能。ただし、執刀医はあまりいないうえ、そもそもドナーがいなければ出来ず、出来たとしても失敗する可能性も高い。


(限界……)


 ふとエドリーゲインをヒナタは見やる。その体は人間をやめている。


(アレは翅のチカラ)


 加護の翅は、応用性と拡張性は高い


(ちょっと待って? 融合して部位だけが増えたなんて言っていない)


 それだけとは一言も言っていない。


(まさか……キャパシティやスロットも増やした?)


 それなら辻褄が合う。

 そこに防御、耐性、回復のスキルを覚えれば、難攻不落になる。


「サウヅキくん! アイツはスロットやキャパシティも増やしている!!」

「! まさか!?」

「へえ気づいたか……」


 エドリーゲインが笑う。

 どうやらその考えが正しいらしい。

 しかもご丁寧に説明してくれる。


加護ノ翅(コレ)のおかげで、こういう事も出来るんだ」


 何でも、死者を骨の兵隊にする際に、キャパシティやスロットを取り出し、屍の兵隊に移す。そして、必要なスキルを覚えさせる事で、生前より強化させる。

 更に今回はそれを取り込み、更に追加分と空のストックに防御系のスキルを覚えたとの事。

 だからこそ、硬く、再生力があり、耐性まで存在する。


 つまりは――大火力や次元攻撃をぶつけるしかない。


(不味い……)


 手札を数多に持っているオウカだが、色々制約がある。しかも今回は場所が客船であり、まだ中には人がいる。


(火力過多なのは使えない……)


 更に、今は【アロンダイト】(次元攻撃)は使用不可能。ある程度なら使えるが、大規模なモノは使用不可能。

 つまりかなり不味い。


(要するに確実にダメージを与えられる攻撃しかない)


 ロングナイフを握った左腕を見やる。

 これは友の遺された左腕を移植してある。その時に、彼女が使っていた冥刀も一緒に移植した。


 【レギンナグラル】

 釘型の冥刀であり、 腕に埋め込んで使う。その痛みが代償であり、能力は拳撃の連打と炸裂。それに付随して、相手の防御を無視して、ダメージを浸透させる事も出来る。


「南無阿弥陀仏」


 オウカは徒手空拳となり、構えた。 

【TIPS:キャパシティとスロット】

(#ー#)<人がどれだけスキルを覚えられるかだな。人によって違う。


(㈩*㈩)<ない人に移植は可能って前聞いたけど、増設も出来たんだ……。


(#ー#)<まあな。でもやる人は少ないけど。


(㈩*㈩)<やっぱりリスクがあるから?


(#ー#)<そうだ。失敗する可能性も高いし、元あるモノに影響が出る場合もあるから。


(㈩*㈩)<なるほど。

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