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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
肆ノ章 ~ヴェンジェンス・イズ・マイン~

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ccclⅹ 一体なにがどうなってしまったのか

【前書】

(・▽・)<皆さん、長らくお待たせ致しました!


(・▽・)<事態が遂に動きます♪

 ◇◆◇◆



 そうしてこの九人と一匹は連絡を定期的に取り合いながら、配置場所に付いていた。

 “かきくけこ”の面々は全員ノーブル。なので彼女らが色々手配していた。場所への潜入から、必要物資などなど。

 ヒナタは他の人を巻き込むようで、あまり良い顔はしていなかったが。


「ヒナタ。これは私の問題でもあるのですから。気にしては駄目ですよ」


 カヤにこう言われたうえ、他の面々からも言葉を掛けられる。


「友達の姪を助けるのは~、当然の事~」

「子供は大人を頼るもんだ。頼れ頼れ」

「悪イノハソノ下衆野郎デス」

「人を助けるのに理由なんていらないでありんすよ」

「あんな下衆、この世に生きていく資格はない」

「楽に死ぬ権利もないでござんす」

「煉獄の苦しみを与えてから死んでもらうのである」


 そしてオウカはこう言う。


「友達を助けるのは当然の事だよ」


 それにヒナタは泣きそうな顔で顔を歪めた。


 そして、八日後。

 遂に事態が動く。


 “かきくけこ”のビルの一室。いくつものモニターが存在する部屋。


「おはようでありんす」

「おはようございます」


 そこにオウカとコウは寝泊りをしていた。

 このビルは、トラップや生活必需品以外にもm転移がしやすくなるような仕掛けや、各地の連絡の中継など色々あるので、丁度良い。


「今日は日曜か……」

「時間間隔狂うでありんすね」


 会話を交わす二人。

 コウが呟く。

 

「来て欲しいという気持ちと、来ないでくれという気持ち。二つが鬩ぎ合っているでありんす」

「その気持ちわかります」


 目的の人には来て欲しいが、その場合犠牲が出る。だからこその思いだった。


「そろそろ定期連絡の時刻でありんすね」

「……コーヒー淹れますけど、飲みます?」

「お願いでありんす」


 そうしてオウカがコーヒーを淹れ持って来た時だった。


『出た! エドリーゲインだ』


 クラマの報告。

 それにオウカは、コーヒーを置いて、すぐさま転移を使おうとしたが。


『こちらに出現しました』


 カヤの報告。

 それにオウカの動きが止まる。

 更に。


『出現したよ~』

『コチラデス』

『当たりはこちらでござんす』

『出て来たである』

『来た』


 ヒナタ以外の全員から報告。

 それにオウカとコウが絶句する。


「どういう事でありんすか?」

「分裂? 分身?」


 顔を見合わせる二人。

 だが、答えは出ない。

 そして、連絡はないヒナタも恐らくは接敵している。


「この状況どうする……」


 オウカは考え始めた。

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