ccclⅹ 一体なにがどうなってしまったのか
【前書】
(・▽・)<皆さん、長らくお待たせ致しました!
(・▽・)<事態が遂に動きます♪
◇◆◇◆
そうしてこの九人と一匹は連絡を定期的に取り合いながら、配置場所に付いていた。
“かきくけこ”の面々は全員ノーブル。なので彼女らが色々手配していた。場所への潜入から、必要物資などなど。
ヒナタは他の人を巻き込むようで、あまり良い顔はしていなかったが。
「ヒナタ。これは私の問題でもあるのですから。気にしては駄目ですよ」
カヤにこう言われたうえ、他の面々からも言葉を掛けられる。
「友達の姪を助けるのは~、当然の事~」
「子供は大人を頼るもんだ。頼れ頼れ」
「悪イノハソノ下衆野郎デス」
「人を助けるのに理由なんていらないでありんすよ」
「あんな下衆、この世に生きていく資格はない」
「楽に死ぬ権利もないでござんす」
「煉獄の苦しみを与えてから死んでもらうのである」
そしてオウカはこう言う。
「友達を助けるのは当然の事だよ」
それにヒナタは泣きそうな顔で顔を歪めた。
そして、八日後。
遂に事態が動く。
“かきくけこ”のビルの一室。いくつものモニターが存在する部屋。
「おはようでありんす」
「おはようございます」
そこにオウカとコウは寝泊りをしていた。
このビルは、トラップや生活必需品以外にもm転移がしやすくなるような仕掛けや、各地の連絡の中継など色々あるので、丁度良い。
「今日は日曜か……」
「時間間隔狂うでありんすね」
会話を交わす二人。
コウが呟く。
「来て欲しいという気持ちと、来ないでくれという気持ち。二つが鬩ぎ合っているでありんす」
「その気持ちわかります」
目的の人には来て欲しいが、その場合犠牲が出る。だからこその思いだった。
「そろそろ定期連絡の時刻でありんすね」
「……コーヒー淹れますけど、飲みます?」
「お願いでありんす」
そうしてオウカがコーヒーを淹れ持って来た時だった。
『出た! エドリーゲインだ』
クラマの報告。
それにオウカは、コーヒーを置いて、すぐさま転移を使おうとしたが。
『こちらに出現しました』
カヤの報告。
それにオウカの動きが止まる。
更に。
『出現したよ~』
『コチラデス』
『当たりはこちらでござんす』
『出て来たである』
『来た』
ヒナタ以外の全員から報告。
それにオウカとコウが絶句する。
「どういう事でありんすか?」
「分裂? 分身?」
顔を見合わせる二人。
だが、答えは出ない。
そして、連絡はないヒナタも恐らくは接敵している。
「この状況どうする……」
オウカは考え始めた。




