ccclⅸ 質問と回答はいつまで続くのか
誤魔化すためにキョウコはノワールへ訊ねる。
「ワンちゃん~」
「……その言い方はやめてほしいのである」
「そう言えるのは大聖女様だけでござんすよ」
何でも、彼は怪我、病気、死亡などで代替わりしている円卓の中でも古株……どころか最古参のメンバーとの事。
「じゃあノワちゃん~」
「……妥協するのである」
それでも嫌そうだが。
「キミは~、どうして円卓に~?」
「簡単な事である。我が主が発足した宗教法人だからである」
彼は初代大聖女の飼い犬だったそうだ。
それが魔力の影響で、知能と戦力を手に入れた。
同時期に、彼女もセイレイサマに選ばれた。
「守りたいものを守る事は当然である」
それに一同しんみりする。
そして、次にクラマが訊ねる。
「マックスって言ったけ?」
「そうでござんす」
「何でその恰好?」
それは全員気になっていた。
因みに。
「それは吾輩も気になっていたのである」
「アナタも知らなかったのね……」
ヒナタが呟く。
そしてマックスは答える。
「よく見た時代劇に憧れたんでござんす」
「「意外に普通の理由!?」」
「え!? 皆さんどんな理由だと!?」
そして、そのまま質問タイムは続いていく。
「そこの無貌さん」
「何だ?」
「普段は何をやっているでありんすか?」
「殺し屋だ」
「「!?」」
元から知っていたオウカ以外ぎょっとする。
「それでも義は重んじる」
「……じゃあリアの件は?」
「情報がガセだったうえ、内部のゴタゴタのせいだ」
「……苦労しているでありんすね」
他にも。
「えっと、ソラナキ=ヒナタ?」
「何?」
「その恰好はなんでござんす?」
「……冥刀の代償」
こんなのや。
「では我も聞こう。そこの花魁」
「あちきでありんす?」
「「お前しかいないだろう……」」
「なぜその恰好をしている?」
その問いにコウは暫く考えて。
「わからへん」
その答えに全員ズッコケたり。
時には。
「良い機会だから聞いていいですか。クラマ」
「オレ!? 何だカヤ」
長い付き合いの友人に訪ねる事もある。
「彼氏とはどうなのですか?」
「「今聞く事!?」」
「良い機会なので聞きたかったのです」
こんな質問の回答は。
「……もうすぐ結婚だ」
「「お幸せに!」」
「おい! 誰か貶しただろ!?」
因みに、女装家の人が相手らしい。
こんな感じでこの面々は仲を深めた。
【コソコソ話】
(㈩*㈩)<これ以降、この九人と一匹は連絡交換したようで、
(㈩*㈩)<この件が片付いても交流は続きます。
(・▽・)<そうですか。 アレ? マユさん。貴方ここにいませんね。
(㈩*㈩)<別件で動いている。ネラもそう。それについてはいずれ。




