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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
肆ノ章 ~ヴェンジェンス・イズ・マイン~

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315/713

cccⅹⅴ 彼女が語る事はなんなのか

 ******



 そして、学長室に呼び出された三人。

 まずは小言から始まる。


「ヒナタ」

「……はい」

「人とは会話をしなさい。人は一人では生きていけないのですから」

「ウチは一人で生きていけます」

「ヒナタ!」


 声を荒げるカヤに対し、ヒナタは横を向く。

 それに溜息を吐くと、バイカに視線を向ける。


「シンゲツさん」

「はい」

「人が無視するからって、武器を向けてはいけませんし、振るうなんてもってほかです」

「……はい」

「素直で宜しい」


 こちらは素直に頷くので、溜息を吐かずに済んだカヤ。

 そして、オウカに視線を向ける。


「サクヅキくん」

「はい?」

「あなたは……さっき言ったからもういいでしょう」

「じゃあ何で呼んだんです?」


 素朴な疑問をぶつけるオウカ。それにカヤは答える。


「お願いがあります。聞いてくれますか?」

「……」


 それに沈黙したオウカ。

 こういう事は面倒事が多い。

 なので。


「内容によります」


 こう言った。

 それにカヤはお願いを言う。


「わたしの姪――ヒナタと仲良くしてくれませんか?」

「はい?」


 意外な提案に目を見開くオウカ。

 こっちとしては願ったり叶ったり。

 なので了承して、理由を確認しようとしたが。


「構いm」

「ウチには必要ありません。失礼します」

「ヒナタ!」


 ヒナタはそれを遮った。そして、何も言わずにヒナタは出て行った。

 それに溜息を吐き、こめかみを揉むヒナタ。

 そんな彼女に訊ねるのはバイカ。


「噂、本当? 保護者、代わり?」

「ええそうです。妹の娘です」

「あまり、似てない」

「血の繋がりはありませんので当然です」


 何でも妹の再婚相手の連れ子だったそうだ。

 しかも、その相手とも血の繋がりはないとの事。


「それでも、あの二人はヒナタの事を愛していました。だから、私が引き取ったのですよ」

「……」


 想像以上に闇の深い話にバイカは黙り込んでしまった。

 なので、次はオウカが訊ねる。


「彼女がああなったのは、両親の死が関係しているのですか?」

「ええ。そうです」

「誰かに殺された?」

「……どこでそれを?」


 警戒するカヤにオウカは、ここまでの経緯を話す。

 復讐者の友人と眼がそっくりな事、彼女と復讐者を救う約束をしている事、接触しようとしていたら、バイカがあんな行動を取った事を話す。


 オウカが話し終えると、カヤは納得する。

 そして。


「では彼女の事をお願いできるでしょうか?」


 改めてのお願いにオウカは無言で頷いた。

【コソコソ話】

(・▽・)<ヒナタさんの家族関係は某野球漫画の主人公と似てます。


(㈩*㈩)<……。もしかしてM○JORの○郎?


(・▽・)<それです。まあ、父母の立場が逆ですし、もう少し複雑ですけど。


(㈩*㈩)<血が繋がっていなくても優しく出来る人はいるのに……


(・▽・)<それが人の(さが)なのですよ。

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