cccⅹⅴ 彼女が語る事はなんなのか
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そして、学長室に呼び出された三人。
まずは小言から始まる。
「ヒナタ」
「……はい」
「人とは会話をしなさい。人は一人では生きていけないのですから」
「ウチは一人で生きていけます」
「ヒナタ!」
声を荒げるカヤに対し、ヒナタは横を向く。
それに溜息を吐くと、バイカに視線を向ける。
「シンゲツさん」
「はい」
「人が無視するからって、武器を向けてはいけませんし、振るうなんてもってほかです」
「……はい」
「素直で宜しい」
こちらは素直に頷くので、溜息を吐かずに済んだカヤ。
そして、オウカに視線を向ける。
「サクヅキくん」
「はい?」
「あなたは……さっき言ったからもういいでしょう」
「じゃあ何で呼んだんです?」
素朴な疑問をぶつけるオウカ。それにカヤは答える。
「お願いがあります。聞いてくれますか?」
「……」
それに沈黙したオウカ。
こういう事は面倒事が多い。
なので。
「内容によります」
こう言った。
それにカヤはお願いを言う。
「わたしの姪――ヒナタと仲良くしてくれませんか?」
「はい?」
意外な提案に目を見開くオウカ。
こっちとしては願ったり叶ったり。
なので了承して、理由を確認しようとしたが。
「構いm」
「ウチには必要ありません。失礼します」
「ヒナタ!」
ヒナタはそれを遮った。そして、何も言わずにヒナタは出て行った。
それに溜息を吐き、こめかみを揉むヒナタ。
そんな彼女に訊ねるのはバイカ。
「噂、本当? 保護者、代わり?」
「ええそうです。妹の娘です」
「あまり、似てない」
「血の繋がりはありませんので当然です」
何でも妹の再婚相手の連れ子だったそうだ。
しかも、その相手とも血の繋がりはないとの事。
「それでも、あの二人はヒナタの事を愛していました。だから、私が引き取ったのですよ」
「……」
想像以上に闇の深い話にバイカは黙り込んでしまった。
なので、次はオウカが訊ねる。
「彼女がああなったのは、両親の死が関係しているのですか?」
「ええ。そうです」
「誰かに殺された?」
「……どこでそれを?」
警戒するカヤにオウカは、ここまでの経緯を話す。
復讐者の友人と眼がそっくりな事、彼女と復讐者を救う約束をしている事、接触しようとしていたら、バイカがあんな行動を取った事を話す。
オウカが話し終えると、カヤは納得する。
そして。
「では彼女の事をお願いできるでしょうか?」
改めてのお願いにオウカは無言で頷いた。
【コソコソ話】
(・▽・)<ヒナタさんの家族関係は某野球漫画の主人公と似てます。
(㈩*㈩)<……。もしかしてM○JORの○郎?
(・▽・)<それです。まあ、父母の立場が逆ですし、もう少し複雑ですけど。
(㈩*㈩)<血が繋がっていなくても優しく出来る人はいるのに……
(・▽・)<それが人の性なのですよ。




