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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
肆ノ章 ~ヴェンジェンス・イズ・マイン~

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312/709

cccⅻ なにを彼女は支払っているのか

 ******



 戦いが激しさを増す中、オウカはと言えば。


「二人共やるな……」


 呑気に観戦していた。因みに、その場にいた生徒、全員が見ている。

 そんな状況下で、マユとネラがツッコミを入れる。


[サク、止めないの?]

[戦闘、激化、周囲、巻込]

「流石に二人共自重するでしょう」


 オウカの願いはかなわなかった。


「来て」


 バイカが機械馬を召喚。


『ヒヒーン、ブルルル!』


 出番を待っていた、とばかりに嘶き、前足を上げる機械馬。


「それならこっちも」


 ヒナタの言葉に応じたかのように、棍棒が姿を変えメイスとなる。棍棒に擬態していた冥刀である。

 放射状にフランジ(出縁)が六枚付いており、先端は鋭くなっている。


 オウカが念話でマユに訊ねる。


[マユ、アレは?]

[【テーセウス】]

[今迄、不分]


 疑問を呈したネラにマユは答える。そして捕捉。


[擬態していたらわからない]

[納得]

[能力は応報]

[【ネメシス】や【フラガラック】みたいな?]


 全く同一能力の冥刀はないが、同じような能力を持つ冥刀は存在する。


[うん。でもそれより問題は……]


 マユが言葉を切って続ける。


[あの子、冥刀を他にも持ってる]

[え……]

[何処?]

[手足と外套]


 そこからマユは説明する。


 手足は【ダス・メッチェン・オーネ・ヘンデ】。

 本来は義手の冥刀なのだが、使い手に応じて多少変形する事があるため、彼女の場合は、手足になっている。

 外套は【パダルン・レドコウト】。

 これも使い手によって、形を変えるタイプで、彼女の場合は、コートとして使っている。

 

 そこまでの説明を聞き、オウカはとある事実に思い至る。


[マユ。代償は?]

[サクは知ってるでしょ?]

[……]

[??]


 知らないネラにオウカは説明すると。


[……(絶句)……]


 ネラが何も言えなくなる。

 つまりはヒナタは手足を捧げたという事。

 体の部位を置換する冥刀はそういう代償。とは言え、それ以上は要求しないうえ、能力も結構強力なモノが多いので良心的と言われている。


 だが、それより問題はもう一方。


[問題は【パダルン】の方]

[そんなにヤバイ代償なのか?]

[一部の人以外には]


 少し言い淀んだ後、マユは口を開く。


[服がそれしか着れなくなる]

[は!?]

[外套、内部、裸体?]

下着(インナー)は着ているとは思う]


 その代償はヌーディストやナチュラリスト以外には重い。

 なにせお洒落が出来なくなるうえ、防具も着れない。

 プレイヤーとしてもキツイ。


 だが、それだけの代償を支払っているという事は……


[チカラは?]


 オウカの疑問に答えるネラ。

 それを聞き、オウカは二人の戦闘に目を移した。

【TIPS:代償】

(#ー#)<……。あ、忘れてた。


(・▽・)<おいおい、と言いたいところですけど、


(・▽・)<今まで出て来たのって、軽めのが多いですものね。


(・▽・)<体力・気力・魔力消費、インターバル、制限や欠点など。


(・▽・)<後、前払いでの試練とかだから、払い終えている場合も多いです。


(#ー#)<俺のは時間かけての蓄電が代償だしな。そっちも似たようなものだろう?


(・▽・)<はい。【ルンペル】は制限や欠点です。


(・▽・)<そもそも本体だけだったら何も出来ませんから。


(㈩*㈩)<というか今まで、この作品に出て来たのはこういうタイプが多い。


(・▽・)(#ー#)<急にぬって出て来た!?


(㈩*㈩)<重すぎて使う人いないんじゃどうしようもないから。


(㈩*㈩)<因みに今回出て来た二つ。これでもマシな方。


(㈩*㈩)<もっと凄まじいのがあるけど、それは追々。

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