cccⅱ 言う機会はいつなのか
【前書】
(・▽・)<序盤はあまり動きません。ゆっくり進みます。
(#ー#)<前章駆け足だったから、疲れたのか?
(・▽・)<否定しません。
◇◆◇◆
楽しい夏休みが終わり、新学期が始まる。
オウカはいつものように、余裕を持って登校する。この日は櫛を挿し、機械アリを肩に載せる、いつもにして、久しぶりのこのスタイル。
彼がこう呟くのも無理はない。
「この三人で移動するの久しぶりだな」
その言葉にバツの悪そうな顔をするマユとネラ。
「「……」」
両者共に沈黙していたが。
「聞かないの?」
意を決してマユが訊ねた。
それにオウカは短く話す。
「何を?」
「何をしているのか……とか?」
「……」
それに沈黙したオウカは、少しして言葉を発する。
「あえて言わないんなら、何かあるんだろう? 俺は無理には聞かないさ」
「「……」」
その言葉にマユとネラは顔を合わせる。黙って置く理由や隠す理由はないうえ、丁度タイミングはいい。
そして、今度はネラは口を開く。
「不言、理由、機会、有無」
「確かに」
頷くオウカ。タイミングが合わなかったのはある。
そして、マユとネラがついに言う。
「最近始めた」
「動画、配信」
「ふ~ん……。!?」
一拍置いて驚くオウカ。
眼を真ん丸にしていたが、すぐに元に戻る。
そして、訊ねる。
「何を?」
「冥刀についての配信」
「……いいのか? それ?」
下手をすれば、神刃だのをやりかねない馬鹿が出るのではないか、というオウカの問いにマユは首を横に振る。
「無理。そもそもこの世界に天剣はないし、断剣もそこまでない」
<断剣>
破壊された天剣の欠片から作られた<冥刀>を指す。
【アロンダイト】から作られた【オートクレール】ら十本などが該当し、実は隠れもちらほらある。
そのチカラはどれも凄まじいが、こまで数はない。
「サクがやった手段はヴィシュヴァカルマンやディアンがいてこそ出来た」
叢雅によってはセーフティーを掛けている。それを取っ払える者など、一流の鍛冶師で出来るかどうかだろう。
「だから大丈夫」
「だといいけど……」
少し不安そうなオウカだったが、気持ちを切り替える。
「それで? どんな解説してるんだ?」
「始まりとか、叢雅一門について」
いずれは個別に解説しようと思っているらしい。
そんな彼女にオウカが告げたのは……
「身内の恥を晒すのか?」
「そこは身内自慢って言って!?」
「笑笑」
オウカのあまりにあんまりな言葉に、マユが珍しくツッコミを入れて、ネラがケラケラ笑った。
【後書】
(㈩*㈩)<わたしの解説コーナー、要望があれば詳しいのやります。
(・▽・)<カクヨムサポパス限定で?
(㈩*㈩)<やるならそれでやるかもしれないけど。
(㈩*㈩)<サポーターが書いている時点(四月下旬)でいない!
(#ー#)<悲しいなぁ。




