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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
3.5章 ~ヤイバを遺す者~

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第289話「鬼」

【TIPS:ゴブリン】

(#ー#)<RPGとか、ファンタジーで御馴染みだな。


(#ー#)<この作品では生態も大体同じか?


(#ー#)<比較的害のない【ホブ】はともかく、通常種は害獣扱い。


(#ー#)<百外あって一利なしだから、即刻討伐対象。


(#ー#)<【キング】とかの上位種がいた場合、討伐隊が組まれる。


(#ー#)<でも……倒しても大して益ねえんだよな……。


(㈩*㈩)<ドロップアイテムとかないの?


(#ー#)<魔力の電池代わりになる【魔石】を落とすかどうかってとこだな。


(#ー#)<後は使ってた武器くらいか? 上位種とか特異とかだと話は変わるけどな。

 そうして奥へ向かうと、最近聞いたある音が聞こえる。


(鉄打ちの音?)


 つまり誰かが鍛冶をしていると言う事。

 では一体誰が? その答えは明白。【ゴブリン】である。

 思わず声が出る。


「【スミス】がいるの!?」


 群れを作る<モンスター>は役職ジョブを持つ時がある。【ライダー】、【メイジ】、【アサシン】などの戦闘職が一般的で、【コマンダー】、【キング】、【エンペラー】などの指揮官がいた場合は大規模の討伐隊が組まれる。そして、更に不味いのが【スミス】――生産職がいる場合。

 つまりは、武器を作り提供できるだけの知恵がある。ある意味、下手な指揮官がいるより遥かに不味い。


「引くか……」


 <プレイヤー>に何より大事なのは引き際を見極める事。だからこそ、ジンナは踵を返そうとした。


 その時だった。


「行ってしまうのか?」

「!?」


 声が聞こえた。酷く残念そうな声。

 その方向を向くと、そこにいたのは――鬼。


 通常の【ゴブリン】は子供の背丈位なのだが、この【ゴブリン】は二・五メートル程の背丈がある。小鬼なんて口が裂けても言えない。

 それに加え、通常種なら、腰蓑やボロ布がせいぜいのはずなのだが、着流しの着物を纏っている。

 そして――手には頑丈そうな片手鎚。戦闘にも鍛冶にも使えるだろう。


 この時点でジンナは悟る。コレは不味い。


(<ボス>なのは確実。下手をすると……<ネームド>や<ユニーク>だ!?)


 感じる圧が凄まじく、通常の【ゴブリン】とは比べ物にならない。

 そして、流暢に喋っている

 恐らく、自分では――勝てない

 どう撤退するかを考えていると。


「ああ警戒させたな。安心しろ。手を出す気はない」


 そして、次に告げた言葉は。


「上がっていけ。茶を出そう」

「は?」


 意外過ぎるもので、ジンナは絶句した。

【TIPS:魔石】

(#ー#)<スゲー今更だが、説明する。


(#ー#)<多種多様の魔を扱う者が持つ石。<モンスター>から剥ぎ取り、


(#ー#)<霊系や妖怪ならドロップする。


(#ー#)<用途は色々。魔力の電池代わり、粉末にして色々利用だな。


(・▽・)<本当に今更ですね。

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