第281話「企」
【前書】
(・▽・)<この章は主人公以外の視点も多めです。全二十話位を予定しています。
(#ー#)<話の長さはまちまちだな。極端に短い話や、逆も然りだ。
(㈩*㈩)<それと十日間だけ一日二話投稿する。
(㈩*㈩)<時間は7:10と19:20。
(㈩*㈩)<それでも楽しんでくれると嬉しい。
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対校戦からの帰りのバスには≪天ノ角高校≫の面々の姿があった。
車内での過ごし方は様々。
お喋りをする人、端末を眺める人、読書をする人、眠る人。
そんな中、一人眠る振りをしながら、物思いにふけるヒトがいた。
(何だアレ……)
ソレが思い起こしていたのは、『バトル×バトル×バトル』でおこなわれた二人の人物の激闘。
一人は他校の生徒。《ユニークスキル》を持っており、中々有用なので、脳内メモに記憶しておく。
もう一人は≪天ノ角高校≫の生徒――サクヅキ=オウカ。
元より彼はそこまで有名ではなかった。よくいる新入生の一人……だったのだが、何者かに《クロス》を盗まれた事により有名人となった。これからどうなるのか、どうするのか、という話題でだ。
更に同じことが起こって堪るかという事で、犯人捜しも大題的におこなわれた。だが、結局見つかってはいない。
(まあそれは自分のせいなのだが)
元々、〈鑑定〉などで見れないような《ユニークスキル》を使い、慎重に奪って来た。死に掛けた人や、奪った後に証拠隠滅などして上手くやっていたのだが、近接系の武器が欲しかった時によさそうなモノを見かけたので、思わず手が伸びてしまった。
(アレは不味かった。反省反省)
まあ大切なモノを失った人がどうなるか、どうするかを見るのは愉悦だった。無駄な足掻きや、絶望に呑まれるのも悪くない。
……はっきり言おう。このヒト、性格は悪い。
予想では、サクヅキ=オウカは退学を掛けた決闘で死ぬと思った。だが、返り討ちになった事を聞き、驚いた。
(<スロット>を奪ったのに……)
まあ何かしらの手段を使ったのだろうと思った。それ以来、存在すら忘れていたのだが、今回の驚天動地の激闘を見て思い出した。
(<冥刀>にあれほどのチカラがあったとは……)
欲しいと思ったが、<冥刀>は自分のチカラの対象外。奪う事は不可能。
気を取り直して、これからどうするかを考える。
(最近は奪えてないからな……)
実はサクヅキ=オウカから奪って以来、誰からも奪えていない。
犯人捜しを、未だに続けている人物がいるからだ。
(邪魔だな……。どうするか……)
コレと、オウカがぶつかり合うのは、当分先の話。
【後書】
(#ー#)<……。おい。
(・▽・)<作者的に、やるかどうか迷いましたが、いずれ章の伏線と言う事で♪
(#ー#)<……。
(㈩*㈩)<……この外道はどうなるの?
(#ー#)<うおぉっ!? 急に出てきた。(怖!?)
(・▽・)<これからの行動次第ですね。トゥルーか、バッドか、デッドか。
(㈩*㈩)<……デッド以外認めない。
(・▽・)(#ー#)<……(さもありなん)。




