二七五「最終ラウンド勃発」
【コソコソ話】
(・▽・)<さて、最終ラウンドなので裏話をば。
(#ー#)<終わってからしろよ。まだ早いだろう。
(㈩*㈩)<まあいいじゃない。
(・▽・)<この章で登場した<天剣>。元ネタは――まあわかってる人も多いでしょうけど、仮〇ライダーです。
(㈩*㈩)<ゴ〇ストの敵と、セ〇バーの武器でしょ?
(・▽・)<はい。知っている人なら「ああ!」となったかもです。
(#ー#)<……ハア。うん? アレ?
(・▽・)<どうしました?
(#ー#)<と言う事は……セフィロトの番外があるという事か?
(㈩*㈩)<……ある。しかも一本じゃない。
(#ー#)<は!?
(㈩*㈩)<それはいずれ。そしてコレらと候補だったモノを総じて<準天剣>と呼ぶ。もしくは<クリフォト>。
今の攻撃、普通でなくても死ぬ攻撃。
だが、オウカは知っている。あの戦闘狂が簡単に死ぬ訳がない。
なので呼びかける。
「おーい生きてるか? まだデザートとコーヒーが残っているぞ?」
その言葉に対する返事は――剣の一撃。
「!?」
どうにか身を逸らしどうにか避けるオウカ。だが、その剣はオウカを追いかけて来る。しかも剣身が大きくなり、幾つも分裂して迫る。
それを空中機動しながら避けるオウカ。【アロンダイト】が分析する。
『今の一撃、空間を飛び越えました。しかも追跡と分裂が掛かってる』
「アイツ何をした?」
そして一人と一本は、有る可能性に思い至る。
「まさか……」
『ええおそらく』
「アイツ、他の<冥刀>を再現しやがったのか」
『ええ。これは【フルンティング】と【イペタム】のチカラです』
それに答える声がある。
「その通り」
そこにはソルドアットがいた。地面に二歩足で立ち、着ている服はボロボロだが、体には傷は少なく、手には大太刀の【ブルンツヴィーク】。周囲に浮いていた武器は消えている。
「剣は地より出でて、金を鍛えて刃となる」
その顔には――凶暴な笑み。
「そして、星は記憶を持つ。そこにソルの記憶を足した」
ゆえに、だからこそ。
「今なら全ての<冥刀>を再現できる!」
それに対して――
『そうですか。良かったですね。しかし私……いえ私達のほうが強い』
【アロンダイト】は簡明な返答を返す。彼女には彼女の自負が、哲学がある。
そして、オウカは剣の切先を相手に向ける。
「おう。さあデザートだ。味わっていけ」
そこから始まったのは――最終ラウンド。
両者共に出し惜しみはない。
ソルドアットは様々な<冥刀>のチカラを出していく。
地面から生み出される、数多の武器から放たれる掃射は同じモノが存在しない。
劫火の津波、絶対零度を超える冷気の奔流、超高圧の雷轟、猛毒の凝縮、致死の呪詛、斬・貫・打・射の物理攻撃の嵐、沸騰する重金属の液体、電磁波、物質崩壊のウィルス、様々なチカラを宿した光線の雨。そして、どう形容していいのかわからないモノまで存在する。
あらゆる面から見て対処できぬと判断した数と、密度の釣瓶打ちが対象の魂魄すら残さず消え去るまで放たれる。
オウカは時空を操作し戦う。
空間を伸長させ攻撃範囲を広げ、未来に攻撃を飛ばし、手数を増加させ、空間を切断し、切創を拡張させ、攻撃をすると同時、防御もおこなう。それすら潜り抜けて襲い来る攻撃は、時間を止め、時に飛ばし防ぎ切る。
時間と空間という万能の札を様々なモノにして対応していた。
互角のように見える戦いだが、一部の者にはわかる。ソルドアットが若干有利。
マユが苦い顔をする。
「発射台が足りないか……」
正にその通りだった。
オウカは攻撃を放つ台が、手に持った剣しかないのに対して、ソルドアットは地面全てが発射台となっている。
それに加え、ソルドアットに手札には回復、治癒、再生まである。だからこそ、オウカの傷は増えていくのに、ソルドアットのパフォーマンスは下がらない。
このままではオウカは潰される。
だからこそ、オウカはもう一つの手札を準備している。
「オートクレール!」
『もう少しだけ耐えてください……』
まだ時間はかかる。
凄まじい攻防。時間との勝負。気を抜けばやられる状況。
そして、ソルドアットは手に持った太刀から、全てを削り取る消滅の一閃を放つ。
「時空すら超越する一撃だ。躱せまい!」
「!?」
そして、その一撃はオウカを捉えた!
【コソコソ話】
(・▽・)<そして、ゴ〇ストと、セ〇バー以外にももう一つある。それが――ガ〇チャードのアレ。
(㈩*㈩)<ケ〇ー? アレもナンバー付いているし。
(・▽・)<その通り。だからアレとアレでああなります。
(#ー#)<わからねえ人が多すぎる……。




