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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
参ノ章~Once More Again~

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215/718

二一五「カスタマー万来」

 そんな感じで三人が話していると。


「ん……」

「……あ」

「気配」


 三人ほぼ同時に感じ取った。人がやってくる気配がする。

 なので、ネラが偵察用の機械アリを向かわせると、そこにいたのは。


「千客、万来」


 カナタ、ジンナ、ベニバナ、ランコ、リアだった。

 この面々はマユとネラの存在を知っていたり、知らなかったりする。なので。


「マユ、ネラ」

「わかった」

「承知」


 マユが櫛に、ネラが機械アリになる。そのタイミングで、来客を知らせる音が鳴る。


「はいはい」


 扉を開けると、そこには五人の少女達。

 最初に口を開いたのはカナタ。その手には果物盛り合わせが入った籠。


「お見舞いに来たわよ。はい」

「どうもありがと」


 盛り合わせを受け取るオウカ。

 そんな彼にジンナが口を開く。


「サク君、休む事なかったから心配したんだよ? 大丈夫?」

「うん。寝てたらマシになった。明日には学校行くから」


 そう言って笑うオウカだったが、リアとランコがこう言う。


「顔色少し悪いですよ? ご無理はなさらないでください」

「いつも人に無茶するなと言っているんだから、自分もするな」


 ランコの言葉には苦笑いするしかないオウカ。

 そんな彼にベニバナが心配そうに訊ねる。


「オウカ。本当に大丈夫ですか?」

「平気」


 短く告げる。そんな彼にベニバナは続ける。


「オウカ。やはり(わてくし)のせいで」

「違う」


 即答するオウカ。


「鍛えたりなかっただけ。もう何も言うな」


 そう言って笑うオウカ。

 そこまで言われては仕方ないと、ベニバナは。


「わかりましたわ」


 そう言った。

 そして、五人にオウカは問いかける。


「それで? 上がってく? 狭いけど」

「今日は帰らせて貰うわ」

「元気になった時に改めてお邪魔するよ」


 そういう訳で五人は帰った。

 帰り際に、ベニバナがオウカにある事を伝える。


「そういえば、会長が話したい事があるから、寄るとの事ですわ」

「……マジでか」

「マジですわ」


 流石に驚くオウカ。

 そして、五人が帰って一時間後。


「やあ。この様子だと大会前には治りそうだね」


 カミキが訊ねて来た。


「明日には行きますよ」

「無理は禁物だ」

「皆そう言いますね。ところで用事って?」


 オウカの問いかけにカミキは少しだけ逡巡して答える。


「自分にも助言が欲しいと思ってね」

「へ?」


 変な声を出してしまったオウカ。

 そんな彼に構わず続ける。


「いや、君は交流のある人達には助言したりしているそうじゃないか」

「まあ……」

「自分も伸び悩んでいるからね。何かないかと思ってね」


 そういうカミキにオウカは沈黙してしまう。そのまま考える。


(そう言われてもな……)


 彼の戦闘方法は完成されている。これ以上何かと言われても困ってしまう。


(う~ん……。あ)


 その時、とある事を思い出す。

 なので。


「先輩」

「何だね?」

「先輩の……」


 そして、このオウカの質問により、カミキは更なるパワーアップを果たす事になる。

【後書】

(・▽・)<どんな強化するんでしょう?


(#ー#)<ヒントは《クロス》と、蟷螂だ。


(㈩*㈩)<……?

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