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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
参ノ章~Once More Again~

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一八四「過激なるフレンズ」

 オウカの言葉にカミキはほっとしたような顔をする。


「良かった。こればっかりは強制出来ないからね」

「そういうものですか」

「ああ、バックレられても困るからな」


 因みにヨシムラは選ばれてバックレた。


「とは言え、タダで出場させるのもどうかと思う。だから何か望みはあるかね?」

「望みって全員に聞いているんですか?」

「ん? 人によるな。出たい人もいるが、出たくない人を説得するのに使っている」


 実力を隠しておきたい、目立ちたくないと言う人はいる。富と名声は程々で良いという人もいる。


「そうですね……」


 考えるオウカにジンナが訊ねる。


「《クロス》の盗難は?」

「それはアシヤ先生が動いている」


 あの人、責任感じて色々やってくれているらしい。とは言え結果は芳しくないが。

 この間、偶然鉢合わせして夕食を奢って貰った時に愚痴っていた。


(それにはっきり言ってもうソレはどうでもいいし)


 そんな事を思っていると、カミキが付け加えるように言う。


「それについては他の面々も動いているよ。こんな事続いては駄目だからね」

「そうですか……」

「まあ、敵もさるもの引っ搔くもの、尻尾を掴ませないが……」

「どこにいるんでしょうね。犯人」


 首を捻る三人。


「おっとと、脱線した。それで?」

「……今は思いつかないので保留で」

「わかった。ああ、それと」


 カミキはこう言う。


「反撃と正当防衛は構わないが、やり過ぎないように。流石に人死には困る」

「わかってますぅー」

「「それ、分かっていない人の返事!?」」


 そんなツッコミを二人から貰った時だった。


「こんにちはですわー」


 一人の人物が生徒会室に入って来た。

 それは先程まで噂をしていた人物だった。


「おや、ジンナさんと……貴方は確か……」


 校則ぶっちぎって(ギリ合法?)着物と袴を着ている少女。内履としてブーツを履き、頭には大きなリボン。


「確か、サクヅキ=オウカさん……ですわね」

「おう。そう言う貴方は……ハ○カラさん」

「違いますわ!? 誰ですわ!? (わてくし)はハナヤマ=ベニバナですわ!」


 お嬢様口調で名乗る少女。そんな彼女にオウカは訊ねる。


「おう、悪い。それで俺の名前はよく知っていたな?」

「……貴方有名ですもの。突っかかってくる人を、ボッコボコにしてるって」

「撫でる程度なのに」


 そんなオウカに三人が半眼になってツッコミを入れる。


「関節を曲げる事が?」

「河童や落ち武者にする事が?」

「舌をカットする事が?」

「よく見てる……というか聞いたのか?」


 そんな返しをしてオウカは続ける。


「そうだよ。俺の親友……達だったら、もっと過激だ」

「「達!?」」


 オウカは思い返していく。


「例えば……」


 真っ先に思い浮かんだのは、夢に見た友。


ソルドアット(アイツ)は……達磨にしていたし」

「「……」」


 因みに、河童と落ち武者にもしていたが、彼女はもっと深く斬り、脳無人間を量産していた。流石に過激なのでコレは言わない。


「後、シスターの友達なんかは、やられたら倍返しにしてたな」

「ぐ、具体的には……」

「左の頬を叩かれたら、右の頬に肘打ちしてから、ボディブロウ」

「「やり過ぎ!?」」


 因みに、金的で睾丸どころか、内臓まで潰していた。流石に過激なのでコレも言わない。


「な、穏便だろう?」


 そんなオウカの言葉にジンナが吐き出したツッコミは。


「比較対象が可笑しいだけ」


 ごもっとも。

【コソコソ話】

(・▽・)<因みに私は……


(#ー#)<言わんでいい、言わんでいい。


(㈩*㈩)<遥かに過激なのは火を見るより明らか。


(・▽・)<……。

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