177話:名・前・呼・称
【前書】
(・▽・)<最後駆け足でしたけど、これにて弐章完結。
(㈩*㈩)<結構長くやった。
(#ー#)<そのせいか、今回は前書と後書付で本編もある。
(#ー#)<……いつもより長いがご了承してくれ。
【コソコソ話】
(#ー#)<サクヅキがいなかった場合、オオトリは苦しまずに死ねた。
(#ー#)<そして、上手くやれば逃げるチャンスもあった。
(・▽・)<あの護衛そんなに強かったんですか?
(㈩*㈩)<強い……というか厄介。正確には使ってる<冥刀>がだけど。
(㈩*㈩)<【ティル・ナ・ノーグ】って言うんだけど、異空間を作り出して潜れる、虚空叢雅の作品。
(㈩*㈩)<しかもコレの場合、自分しか潜れない。だから使い手は安全圏から攻撃可能だったんだけど……、相性が悪すぎた。
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そして、外道を燃え滓にしてから、三人は解散した。
「また会う事になりそうですね」
「同感だ」
「連絡先、交換しておく?」
そういう訳で連絡先を交換し合った。
そうして、帰宅道中、オウカはネラに話しかける。
「ネラ」
「何用?」
「これが俺だ。俺は悪人じゃないけど、善人でもない」
人を殺しても何とも思わない。だからこそ、元連続殺人鬼とも仲が良かった。
「外道でも畜生でもない。だけど、自分の知り合い以外ならどうなっても構わない」
幼少時の経験から、そうなったのだろうか? 先天的にそうだったのか? それはわからない。
「軽蔑するか? 契約切ってm」
「愚問」
ネラは言葉を遮る。
「当機、貴方、気入。裏切、毛頭、有得」
それは彼女の本心。それにオウカは。
「そっか……」
少しだけ微笑んだ。
そんな二人をマユは暖かく見守っていた。
そして、帰宅後、昼くらいまで寝て、さあ何か食べようとなった時だった。
「ごめんください」
「邪魔するぞ」
リアとランコが訊ねて来た。オウカとしては別に追い出す用もないので、中に上げる。因みに、二人共、マユとネラ共に存在は知っているので、隠すような事はしない。
「いらっしゃい。忙しいんじゃないのか?」
「どうにか時間を縫って来たのです」
「気分転換にもなるからな」
手にはお土産の重箱。中には色々な食べ物とデザートまでぎっしりと詰まっている。
「お昼一緒にどうですか?」
「「食べる」」
そういう訳で五人で昼食を取る。
「そういえばルラさんから聞いたぞ。オオトリを始末してくれたらしいな」
「うん。気に食わなかったから、ああいう奴」
オウカは二人を見据え、昨日ネラと同様に訊ねる。
「どう? 軽蔑した?」
それに対する二人の答えは。
「「まさか」」
この答えだった。
そして、そのまま会話を続けていると、突如、リアがオウカに向けて頭を下げた。
「オウカさん、すいません」
「ええと、何に対して?」
「わたくしには、サイコメトリーのチカラが少しだけあるんです。だから、あなたの過去を見てしまいました」
「!」
その言葉に警戒するマユ。
一方、オウカは冷静に目を細めて訊ねる。
「何を見た?」
「断片的ですけど、友達や仲間との出会い、仲良くしている所と……」
一拍置いて続ける。
「最後を看取った所や、……誰かの腕を抱えて泣き叫ぶ所を」
その言葉に、オウカは寂しそうな顔をして口を開く。
「悪いな。嫌な物を見せて」
「いえ」
少しだけ沈黙。そんな中、ネラが口を開く。
「聖女、疑問」
「何でしょう?」
「主人、護衛、任命、理由?」
「……はい」
何でも、オウカの仲間や友達を大事にする所に目を付けたそうだ。この人なら自分を守ってくれると。
「最低ですよね。わたくし。あなたを利用してました」
「リア様……」
「……ランコ」
「リ、リアちゃん」
そんなリアにオウカはこう言う。
「いいんじゃないの? それで」
「「え」」
「だって、友達や仲間は利用し合うものでしょう? 一方通行は駄目だけど、相互通行なら良いんじゃない?」
その言葉にリアは救われたように笑った。
「そう言って貰えると嬉しいです。……それで、わたくしはあなたの友達で良い……ですよね」
「ああ」
「じゃ、じゃあ、サクと呼んでも?」
「……いいよ。命かけて俺を救ってくれたから」
「私は?」
「いいけど……」
「それなら私も名前で呼べ」
「ん」
こうしてオウカ、リア、ランコは友達になった。それ以上の関係が進展するかは、彼女ら次第だろう。
弐ノ章 Fin. Next 参ノ章……
【後書】
(・▽・)<次は間章挟もうかと思いましたけど、
(・▽・)<まだ話のネタがあるのでこのままやります。
(・▽・)<まあ期間が飛びますけど。
(㈩*㈩)<どうするの?
(・▽・)<その辺は別の場所か、ネタが尽きた時ようにストックして本編でやろうかな、との事。
(#ー#)<おいおい……。
(㈩*㈩)<参ノ章の内容は……まだ秘密。
(㈩*㈩)<小説家になろうの、作者の別作を知ってる人は分かるかもしれない。アレをやる。
(・▽・)(#ー#)<アレ?
(㈩*㈩)<手直しと確認があるから一週間寝かせます。
(#ー#)<キュウリの古漬けじゃねえんだからよ……。
(㈩*㈩)<来週の七時十分をお楽しみに。




