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冥刀抜錨トリニティGEAR  作者: 亜亜亜 無常也
弐ノ章~みんなで実習キターッ!~

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130/711

130話:実・習・本・番

 ■□■□



 リアが消えた同時刻。

 その瞬間をキョウコは見ていた。思わず叫ぶ。


「やられた!」


 その言葉に、教師や<プレイヤー>がキョウコのテントに入って来た。


「どうしまs」

「何かあっt」


 その言葉を遮るようにキョウコは告げる。


「カミヨさんがどこかに飛ばされた!」

「「!」」


 全員が驚き硬直。そして、漏れたのは疑問の声。


「な、何でカミヨさんが?」

「〈転移封鎖〉は一体?」

「どうすれば……」

 

 そんな彼らにキョウコは手を叩いて正気に戻す。

 そして、彼女は指示を出していく。


「実習はただちに終了! 生徒全員に集合場所に集まるように伝えて!」

「え、ですg」

「ですがもへちまもない! 早く」

「あ、はい!」


 教師の一人が出て行くのを見届けると、他の面々を見る。


「他の人達は生徒の所へ行って!」

「え、でs」

「いいから!」

「せ、せめて理由を……」


 一人の教師の言葉に、キョウコは答えようとした時だった。先程とは違う教師がテントに飛び込んで来た。


「アシヤ先生! タナカ君から連絡です」

「今出る」


 端末を受け取り出る。


「そっちはどういう状況?」

[サクヅキはモノリスを探ってて、サクライは辺りを探しています]

「そう。とりあえず君達も待機場所へ行って!」

[わ、わかりました]

「それと、サクヅキ君に代わって!」

[あ、はい]


 そうしてオウカが出て来る。なので端的に訊ねる。


[代わりました。俺です]

「何かわかった?」


 その言葉に一拍置いてオウカは答える。


[どうやら何かしらの<アーティファクト>で〈転移封鎖〉から逃れたようです]

「ッ!」

[でも、おそらくは完全には無理。この森のどこかにいます]


 それは確実に言える。広範囲・高威力の術を完全に破る事など不可能。


「探せる?」

[やれます]

「お願い!」

[はい。ではこっちからもお願いが]


 続くオウカの言葉にキョウコは絶句する事になる。

 だが、理由を聞いて納得する。


「わかった。じゃあ頑張って」

[はい]

「あ、ちょっと待って!」

[?]


 キョウコはにんまりと笑って、間延びした口調にして告げた。


「後始末は~、こっちでするから~、派手やっていいよ~」

[わかりました。先生がクビになる勢いでやります!]

「やめて!?」


 端末は切れた。

 

(言い過ぎた……)


 ちょっと後悔したが、今はそれどころではない。


「さあ、皆! 配置について! 後、ワタシが言う人は個別に指示があるから」

「だから理由w」

「これで終わりじゃない。ここから何か――来る」


 それはオウカとキョウコの一致した意見。

 ここからが本番だと。

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